建設業
岐阜市

工務店の常識を覆す「WITHDOM Gifu株式会社」を訪ねてみた。

工務店の常識を覆す「WITHDOM Gifu株式会社」を訪ねてみた。
TOM
TOM
いつか家を建てる時は、自分だけの秘密基地を作りたいんだ〜
SARA
SARA
いいわね、書斎とか趣味部屋とかかしら?
TOM
TOM
ううん!はちみつでいっぱいの部屋!はちみつプールも作りたいな!
SARA
SARA
・・・そんなの誰が作ってくれるのよ・・・
この記事は約8分で読めます。
岐阜市にある「WITHDOM Gifu株式会社」をご存知だろうか。
お客様視点の提案と想いを込めた対話を通じて、全国的に急成長している工務店だ。今回は、代表取締役 土本 真也(つちもと しんや)社長にお話をうかがった。
今回のツムギポイント
  • 独立採算で躍進する工務店グループ
  • 家族の大切さに気づき、起業の道へ
  • 超高性能と熱量!信頼で17軒契約
  • 「人が好き」がトップ営業マンの原点
  • 目指すは信頼の輪!アンバサダー経営

①独立採算で躍進する工務店グループ

 

2024年1月、WITHDOMグループの直営店舗が、「WITHDOM Gifu」として岐阜に出店した。WITHDOMグループは2018年に福岡県で創業し、新築住宅の設計・施工・リフォーム事業を手掛ける、地域密着型の工務店である。全国の工務店の中で、直近5年成長率527%を達成し、売上成長率では4年連続日本一の実績を誇るなど成長著しい企業。7年で全国18店舗展開を実現し、47都道府県全てに出店を目指している。

 

最近では、北九州駅の目の前にモデルハウスを建設。プールやサウナも完備されている圧巻の大空間を作り、工務店の常識を覆す発想で、次々と話題を創出している。

 

「WITHDOMグループの特徴は、各地へ拠点を出す際に、独立採算方式を取り入れていることです。責任者を現地で採用し、なおかつ社長として起用するのです。いわゆる『ジョイントベンチャー』という形で、WITHDOMグループと社長本人がお互いに出資して起業します。」

 

一般的な企業であれば、転勤辞令を出した上で、本部から人材を投入し、支店長として配置するのが通例だ。

 

「この形だと、転勤も無く、各々の地元で大好きな仲間とお客様に囲まれて働けるので、仕事に対する意識や情熱にも違いが生まれると思っています。これもWITHDOMグループが目覚ましいスピードで業績を伸ばしている要因の一つだと思います。」

 

各拠点の優秀な人材が社長になる上に、社長同士の結束力も固いと、土本社長は話す。

 

「大前提として、会社のミッションや価値観に共感した者がグループに参画しているので、情報提供など横の繋がりも強固です。加えて、WITHDOMグループが提案する住宅のスペックが高いんです。トップブランドと同等の性能とオシャレなデザインを、各拠点の優秀な人材が一工務店として提案することで、多くのお客様に評価されています。」

 

WITHDOMという社名は、WITH(一緒に)」と「WISDOM(賢明な、聡明な」を組み合わせた造語である。

 

「社名には『お客様を思いやり、本質を見極めてつながりを築き、そのつながりを大切にしながら、一緒に理想の家づくりを実現する』という想いが込められています。」

 

独立採算制と地域密着型の経営で、急成長を遂げるWITHDOMグループ。高品質な住宅と革新的な事業展開で、常識を覆す工務店モデルを提案している。

 

②家族の大切さに気づき、起業の道へ

 

土本社長はもともと、社員数5000人を誇る大手ハウスメーカーで、事業責任者を務めていた。起業きっかけは、大きな出世を伴う転勤辞令だった。しかし、65歳まで岐阜に戻れないことが条件。土本社長は悩みながらも、一度は転勤を決意したという。

 

「私は、自分の母と、妻、子ども3人の家族で生活しています。転勤辞令と同じ時期に自分の母親が病を患ったんです。妻の母も体調が優れない状況でした。妻が『家庭のことは自分一人で大丈夫』と言ってくれたので、一度は転勤を決めましたが、その後も家族を置いて転勤することにすごく悩みました。悩み抜いた末、家族を選ぶことにしたんです。

 

土本社長は、大切な家族を守るために仕事をしていることに気づいたのだ。

 

「これまでの仕事で出会った多くのお客様の存在も大きかったです。私を信用して家を建てた方々が、お会いする度に温かく迎えてくださるんです。大好きな家族とお客様を置いて、岐阜以外の土地で定年を迎えることに疑問を持ち、『転勤の無い仕事をしよう』と決断したんです。

 

転勤辞令を断った後、土本社長は転職活動を始め、最初に出会ったのがWITHDOMグループの代表、南郷社長であった。

 

「福岡まで行き、食事をしながら色々な話をしました。その中で、WITHDOMグループのミッションである『感動を見つける。』についての話になり、南郷社長の想いを聞かせていただきました。それが、私がこれまで大切にしてきた想いと重なり、とても共感できたんです。

 

土本社長は仕事を通じて、「感動を与えていただくこと」を大切にしてきた。自分の仕事でお客様に感動を与え、その姿を見て自分も感動する。そんな感動の循環こそが、お互いの幸せに繋がるんです、と土本社長は語る。

 

「南郷社長からは、それまで培ってきたノウハウを活かすべく、経営に携わりながら、お客様とも接点を持てる位置で仕事ができる、ジョイントベンチャー形式での起業を提案いただいたのです。」

 

土本社長は48歳で決断し、その約1年後、2024年1月6日六畳一間のスペースから「WITHDOM Gifu」はスタートした。

 

「ジョイントベンチャーにすることで、WITHDOMのノウハウやブランドを無償で利用できるメリットを享受しつつ、人事や総務など内部のやり方は、それぞれの社長の裁量に委ねられているので、自由度の高い経営が出来ています。

 

家族との大切な時間を守るため、起業という道を選んだ土本社長。WITHDOMグループの『感動を見つける。』という理念に共鳴し、六畳一間からの起業に、新たな幸せの形を見出したのであった。

 

③超高性能と熱量!信頼で17軒契約

 

WITHDOM Gifuは、1年目で17軒の契約を獲得。契約数の多さもさることながら、モデルハウスが無い状態で多くの成約を得ている点が特筆すべき実績である。

 

「実際に家を見たいというお声もありましたが、モデルハウスもカタログも無いので、お見せできるものがありませんでした。そんな状況でも、当社を信用して選んでいただいたお客様には、とても感謝しています。昨年17軒ご契約いただいたおかげで、2025年9月には60坪の平屋のモデルハウスと社屋を建てる予定です。」

 

一体、WITHDOM Gifuのどこに惹かれて契約に至ったのだろうか。同社が掲げる強みについて迫ってみた。

 

「当社の強みは、超高性能住宅を提供することです。『耐震、高気密、高断熱』が標準仕様でご提供できる住宅会社が少ないのが現状です。当社ではいずれの基準もハイスペックでご提案しております。」

 

耐震等級にはレベル1、2、3とあり、どの等級でも家を建てることはできる。もちろん数字が上がるにつれ頑丈になり、レベル3はレベル1の1.5倍の強度を誇るが、その分費用が割高になる。販売するハウスメーカーによって提案する耐震等級はさまざまなのだ。しかし、過去の地震では、築浅の耐震等級レベル2の家でも、1階が抜け落ちてしまうなど、多くの家屋が住み続けられない状況に陥る事例が発生している。

 

「当社が提案する家は、耐震等級レベル3を標準装備としています。過去の地震でも耐震等級レベル3の家の多くは無被害、被害を受けても軽微な一部損壊で済んでいるんです。この事実を受けて、せっかく家を建てたのに、耐震等級3を選ばなかった結果、被害を受けて住めなくなる可能性があることを、お客様にはお伝えしています。」

 

また、断熱にもこだわり、エネルギー効率が良く電気代も抑えられる家を造っている。エアコンを使わなくても冬は暖かく夏は涼しい空間を実現しているという。

 

「お客様が『どこのメーカーを選ぶかじゃなくて、誰を選ぶか』ということを、最も大切にしています。会社としての家づくりへの姿勢や想いを、自分の家族の話など実体験を交えて熱量を込めてお伝えしています。家づくりは人生の大事業だと考えています。いつも包み隠さず寄り添う思いで接していることが、お客様からの信頼に繋がっていると考えています。

 

WITHDOM Gifuでは、「お客様と一緒の気持ちで造る、感動の家づくり」を約束している。耐震等級3を標準装備とした超高性能住宅と、熱量ある対話を通じた信頼関係づくりで、感動を見つける家造りを実現している。

 

④「人が好き」がトップ営業マンの原点

 

土本社長は大手ハウスメーカーに入社後26年を通じて、全国3000人を誇る営業マンの中で、トップセールスマンとなる経験を幾度となくしてきた。「人が好きで人を幸せにしたい」という想いを原動力に駆け抜けてきた。

 

「ただただお客様が好きで喜ぶ顔が見たいんです。だから、お客様の誕生日や、お子様の誕生日、記念日など、その都度サプライズプレゼントを贈ります。自分が好きでやっているだけなので、結果として自分から家を建てなくてもいいと思っています。私は、家よりもお客様自身にフォーカスしているから熱量が高いんです。

 

お客様を喜ばせたい一心から生まれる行動で純粋な気持ちが伝わり、契約に至らなかったお客様からも新たにお知り合いを紹介されたりと、トータルで考えると仕事面でもプラスに繋がっていると、土本社長は自身の営業スタイルを振り返る。

 

「決して押し売りしないで、自分の人生論と家づくりに関する考え方をお話します。『こうしたら楽しい、ここだけは絶対注意してほしい』など自分の家を建てるつもりで、お客様視点になってお伝えすることが、信用を得られる第一歩だと考えています。」

 

WITHDOM Gifuは現在、5人で運営していて、全員が家づくりのプロフェッショナルであるが、採用時に一番重視しているのは「良い人」であることだと、土本社長は語る。社員全員にクレド手帳(会社の行動指針)を渡しており、クレドを「困った時に立ち返る場所」としている。

 

「私たちの行動指針は『お客様の声を真剣に聞いて、常にお客様の目線で考える』です。これを常に意識すれば、『お客様の期待値を超えるには?』と俯瞰して振り返ることができます。良い人であれば周囲が困った時に絶対助けるし、逆に周囲も助けてくれる。つまり、みんなで成長できるのです。だから『良い人』が必要なのです。」

 

クレドには、土本社長が培った人生論が凝縮されている。

 

「『自分の志を持つこと』を仕事をする上で大切にしています。社員のみんなも、このクレドを、自分の志のバイブルや、振り返りのツール、自己成長の羅針盤として活用してくれれば嬉しいですね。」

 

「人が好き」という純粋な思いで、トップセールスマンとしても活躍していた土本社長。お客様の喜びを一番に考える行動指針は、クレドとなって社員全員と共有され、会社全体で急成長し続けている。

 

⑤目指すは信頼の輪!アンバサダー経営

 

土本社長に今後の展望をうかがった。

 

お客様同士の口コミで紹介の輪が広がる、アンバサダー経営をしたいです。そのために、お客様と一緒の気持ちで作る家づくりを、一軒一軒、丁寧に取り組むことを大切にしたいです。その結果、当社のファン(アンバサダー)が増えることに繋がればいいな、と考えています。

 

アンバサダーが増えれば会社も大きくなる。家がたくさん建つことで、地元に還元できる。そうなれば雇用が生まれ、一緒に働く仲間も増やすことができる。雇用が循環すれば人が集まり、岐阜全体の活性化に繋がる。それが企業の役目だと、土本社長は考えている。

 

「単に家を販売するのではなくて、家を通じてお客様に幸せをお届けする意識です。お客様の生活の質が少しでも上がるよう、お手伝いをして、最終的には心も豊かになっていただくのが私の目的です。それができる人材を育てるのが、私のミッションだと使命を感じています。

 

トップセールスマンから経営者へ「お客様の幸せ」を追求し続けてきた土本社長の、「お客様と一緒の気持ちで造る家づくり」という熱量は、既に多くの共感を生んでいる。2025年9月頃には、60坪の平屋モデルハウスが完成予定。宿泊して実際の暮らしを体験できる革新的な試みも計画中だ。

 

「良い人」が集まり、感動を共有するWITHDOM Gifuで、新しい暮らしを考えてみてはいかがだろうか。

 

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