薪火料理の隠れ家レストラン「RESTAURANT & BAR Enza」を訪ねてみた。
薪火料理で話題の隠れ家レストランにお話を聞かせてもらった。
- Enzaとは
- リニューアルオープンの経緯
- お店のこだわり
- 将来の目標
①Enzaとは
“薪火料理”という聴き慣れないワードが気になりながらお店を訪問した。店内は洒落た洋風な作りになっており、落ち着いた雰囲気の居心地が良い場所だ。
今回お話を聞かせていただいたのは、マネージャーの新美さんとホールスタッフの高木さんだ。挨拶を終え、さっそく店名の由来を尋ねてみた。
「店名のENZAは日本語の円座からきていると聞いてます。」
お客様が仲の良い人達で机を囲って、料理を食べながら楽しいひとときを過ごしてもらいたいという想いを込めてENZAとなったそうだ。
“円座”には多くの人が輪になって座るという意味を持つ言葉である。
当初から楽しく過ごしてもらう”体験の提供’に価値を見いだしていたということだ。繁華街でもある柳ヶ瀬という場所で、想いを優先したEnzaにますます興味が湧く。
RESTAURANT & BAR Enzaは、その名の通りレストランでもありバーでもあるのだ。
そんなEnzaの特徴を尋ねてみた。
「プロの料理人が薪火を使って焼いた高級和牛とその他のお肉料理やコース料理や、イタリアンも楽しんでいただけるお店。」そう話してくれた。
メニューを見てみると、薪火焼き料理のメニューは岐阜でなかなか見ない物が多かった。どれも一度は食べてみたいメニューばかりである。”イタリアン”と聞くとマナーや服装を気にする印象があるが、ここEnzaでは気軽にイタリアンを楽しめそうな雰囲気だ。
ドリンクメニューにもこだわりが垣間見える。Enzaのバーは、落ち着いた雰囲気で優しい笑顔が印象的な新美さんが担当している。
「バーと聞くと皆様身構えてしまうかもしれませんが、堅苦しく構えず美味しいお酒を飲んで、楽しい時間を過ごして欲しい。」と話してくれた。「聞いてくだされば、お酒の知識をお話ししますが、雑談も楽しくさせていただきます。」と新美さんは笑顔で話してくれた。
新美さんとの会話は肩肘張らずでき、自然と笑顔になってしまう。さらに、お酒の深い知識を聞くことができ、とても楽しいインタビューとなった。このEnzaは、間違いなく一度訪れただけでは計り知れない。それほど趣深いお店なのである。
②リニューアルオープンの経緯
ホームページにも記載があった、リニューアルオープンについて尋ねてみた。
「コロナ禍で一度閉店したそうです。でも、常連さんだった経営者の方4名がここが好きだからと出資して再開したそうです。だからこのお店には経営者が4人いるんですよ(笑)」
当時は常連客だった4人が一体なぜ、経営するに至ったのかが気になり話を伺ってみた。
「経営陣全員が地元愛が強い人ばかりで、岐阜を・柳ヶ瀬を盛り上げたい‼︎という想いで新しく生まれ変わったエンザを運営しています。」
閉店すると分かった時、もう一度ここを人が集う場所に戻したいという想いが一致し、4人が経営するに至ったのだという。
「地元で人が集まる場所」「仲間と楽しい時間を過ごす場所」「いつ訪れても暖かく迎えてくれる場所」など。それぞれの想いが集まった結果、力を合わせて経営することを決めたのだという。
③お店のこだわり
お店に入ってまず最初に、お客様と接するのはホールスタッフだ。ホール担当の高木さんに、接客にかける想いを尋ねてみた。
「お値段以上の価値を感じていただけるような接客をこころがけています。」
高木さんの心がけは接客業に限らず、どんな場面でも喜ばれる。
私は、このような接客が自然と出来てしまう高木さんの姿勢を見習いたいと感じた。
「お客様と積極的に会話をしています。Enzaにはあのスタッフがいるからまた来たいと思っていただけるように。」
高木さんはお客様と話すことがとても好きで楽しいのだと教えてくれた。そう話してくれる高木さんは本当に楽しそうに笑顔で話してくれた。このような接客を続けられているのならば、高木さんにファンが居ても納得である。彼女と話し私も自然と笑みが溢れた。
気になるおすすめ料理についても話を伺ってみた。
「肉料理ですね。Enzaには店内にアメリカ製の大きなグリルがありまして、薪でお肉を焼いているんです。」「とても珍しいグリルでプロの料理人が焼いおりますので、屋外でしか味わえないような料理を店内で食べられるんです。」
なんとEnzaにあるグリルは、国内に2~3台ほどしかない珍しい物だというから驚きだ。プロの料理人がいるEnzaだからこそのこだわりであろう。薪火焼きのグリルでは、”じっくりと香り高く焼き上げることができる”こだわりの調理法だそうだ。そうして焼いた高級和牛などを味わえるのがEnzaの特徴だ。
料理の味はもちろん薪火を使用する調理を、店内で見られるエンターテイメント性も兼ねていてEnzaの自慢なのだとも話してくれた。また、特別な排煙システムで、煙は気にせず快適な環境で薪火料理を楽しむ点においては、Enzaほど適した場所は他にないのである。
さらに「岐阜県産の薪を使用することにもこだわっている」とも話してくれた。
こういったこだわりからも地元愛を感じられる。
リニューアルオープン時の「岐阜を盛り上げたい!」という想いの強さは相当なものなのだろう。
Enzaにはどんなお客様がいらっしゃるのかについても尋ねてみた。
「お昼時は近所の奥様がよくいらっしゃいます。夜は近くにお勤めの方がお仕事終わりにいらっしゃったりとか、接待としてご利用いただく事も多いです。休日はファミリー層の方も多くいらっしゃいます。」来店いただくお客様は様々だという。
また、結婚式の二次会などでご利用いただくことも多いのだという。個室もあり会食も出来るそうで、「ここでしか食べられない薪火料理」「心のこもった接客」など、ここぞという時のおもてなしとして利用したくなるのも納得である。
薪火料理や自分へのご褒美や仲間と楽しい時間を過ごす為に訪れたり、特別な日の思い出作りのプランに組んだり。いろいろな人がそれぞれの目的で楽しむ場。Enzaに込めた想いが、既に達成されていると言えるだろう。
④将来の目標
話を伺い、こだわりと想いに満ちたお店であることが鮮明となった。そんなRESTAURANT & BAR Enzaのこれから目指す事について伺ってみた。
「来店されたお客様一人一人に気に入っていただいて、人伝いに沢山来店してもらえるお店にするのが目標です。」「いまは敷居が高いとよく言われるので、気軽に来店していただき美味しいお料理を味わって欲しい。」と今後の目標について話してくれた。
最後に”夢”について伺った。
「岐阜に住んでいる人全員にEnzaと言えば美味しいお肉料理が食べれるお店!と認知してもらえること」
夢はこれだとすぐに答えてくれた。柳ヶ瀬から岐阜を盛り上げたいという想いから夢に繋がり、その先はもっと広がっているのだ。根っこの部分である想いがブレないからこそである。
夢は叶えるものとよく言うが、叶えた後も重要だ。
Enzaは夢が叶ったら、またその先を見て走り続けるのだろう。
こだわり抜いた薪火料理とそれを支えるスタッフの想い。
RESTAURANT & BAR Enzaの圧倒的な強みが、これからの柳ヶ瀬・岐阜を盛り上げてくれるのだろう。
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