音楽が育む、心と脳の豊かな世界「羽田しのぶ音楽教室」を訪ねてみた。





アットホームな明るい雰囲気が特徴で、小さなお子様からシニア世代まで、年齢や経験に関係なく誰もが音楽を楽しめる環境を整えている。
今回は、代表を務める羽田 しのぶ(はだ しのぶ)さんにお話をうかがった。
- 「楽しい!」が成長の原動力
- 教室名に込めた想いと歩み
- 「脳」を育む先進的な音楽教育と地域社会への貢献
- 未来へ続く羽田しのぶ音楽教室の夢
①「楽しい!」が成長の原動力
“日本一!元気で楽しい音楽教室”を掲げる『羽田しのぶ音楽教室』。ここでは、2歳の子どもから、シニアの方まで、どんな年齢の方でも音楽の楽しさを味わい、音楽を通して心も頭も豊かになることを目指している。ただ楽器の弾き方を教えるだけではなく、音楽を通じて自己肯定感を育て、協調性を育み、何よりも「音楽を好き」「音楽が楽しい」という純粋な気持ちを大切にしている。
生徒一人ひとりが「できた!」という達成感を味わい、心からの喜びを感じることで、確かな自信を育むことができる。羽田さんは、長年の指導経験から、生徒が自らの成長を実感し、前向きな気持ちで音楽と向き合うことの重要性を理解しているのだ。
「やっぱり、元気に楽しく学ぶのが一番なんです。生徒さんが『レッスンに行きたい』と心から思えるような環境を作って、楽しい時間を過ごしてほしいと思っています。」
明るくポジティブな雰囲気を提供することで、自発的な学習意欲を引き出す工夫が凝らされているという。
また、生徒同士の交流の機会も積極的に設けている。発表会やイベントを通じ、みんなで一つの音楽を作り上げる喜びや、他者の演奏に耳を傾け、協力することの大切さを学ぶ。
加えて、生徒一人ひとりの個性と成長段階に合わせたきめ細やかな指導を徹底している。画一的な指導ではなく、生徒それぞれのペースや理解度、興味関心に寄り添う完全個人レッスンの重要性を教えてくれた。
このような一人ひとりに最適化された指導は、生徒が自分らしく輝ける場所を提供し、音楽を通じて自己表現の喜びを見出す手助けとなっている。

②教室名に込めた想いと歩み
幼い頃から音楽に囲まれた生活を送ってきた羽田さん。短大卒業後は、楽器店で音楽講師としてのキャリアをスタートさせ、大手楽器メーカーに籍を置きながら、自宅での教室運営を両立させてきた。
現在の教室名に変えたのは、娘さんが生まれた約30年前のこと。元々、本巣の自宅でスタートした教室は、音楽記号の「フォルテ」を冠した横文字の名前で親しまれていたが、移転をきっかけに現在の教室名への変更を決めた。
「教室運営を本格的にスタートさせるにあたり、思い切ってフルネーム入れた教室名にしました。一番の理由は、地域の方々に『羽田しのぶ』の名前と顔を覚えてもらいたかったからです。名前を出すことで安心感も抱いてもらえるし、自分自身も責任感をより感じるようになりました。」
開業当初から評判が口コミで広まり、順調に歩みを進めてきた。数年前には岐阜市の教室も本格的に稼働させ、現在は両教室ともに生徒が溢れるほどの人気ぶりだ。
また、指導者としてだけでなく、プレイヤーとして様々な現場で培ってきた柔軟な対応力は、現在の指導にも大いに生かされているという。
「ピアノ教室だけで生計を立てるのは簡単ではありませんでした。でも、これまでの全ての経験が、今の指導や活動にとても役立っていると感じています。」
約40年間、ひたむきに音楽と向き合い、指導に情熱を注いできた羽田さんの言葉からは、多岐にわたる経験の一つひとつを、ご自身の成長につなげてきたことがよくわかる。
③「脳」を育む先進的な音楽教育と地域社会への貢献
羽田しのぶ音楽教室の教育プログラムで注目すべきは、2歳から始められる「育脳ピアノコース」や、記憶力や集中力を育む「絶対音感コース」だ。これらは、単に早くからピアノを始めることを推奨するものではなく、“音楽を通じて子どもの脳の発達を促進する”という明確な目的を持っている。レッスンを通して刺激される前頭前野は、脳の中でも特に大切な部分とされ、記憶力、集中力、思考力といった認知能力の向上に直結すると言われている。
「絶対音感は生まれつき全員が持っている能力なんです。でも、訓練をしないと失われていってしまいます。2歳から、小学校に上がる前くらいの5,6歳までにレッスンを行うと、能力を維持したまま成長できます。」
絶対音感を身につけることで、音楽的な才能を伸ばすだけでなく、音を正確に聞き分ける能力が、言語習得や学習能力全体に良い影響を与えることが期待できるという。英語学習においても、正確な音の聞き分けができることは大きな強みとなるといい、単に音楽を演奏するためだけでなく、子どもの総合的な知能と感性を高めるためのプログラムとして位置づけられているのだ。
羽田しのぶ音楽教室の活動は、教室の枠を超え、地域社会に深く根差している。病院でのリハビリ支援、学校や高齢者施設への訪問など、音楽の持つ癒しや活力を通じて、人々の心身の健康をサポートしている。羽田さんは、約20年前から音楽療法士としての活動も行ない、地域社会に積極的に貢献している。最近では、和太鼓チームにも障がい児コースを設けるなど、誰もが音楽の恩恵を受けられるよう、その可能性を広げ続けている。
「音楽療法を始めた当初は、わからないことも多くて、戸惑うこともありました。でも、長年の活動を通して今では心から楽しく活動できています。」
教室でのレッスンは、ピアノや電子オルガンにとどまらない。リトミック、歌、さらにはチアダンスや和太鼓といった幅広いジャンルを網羅しているのが特徴だ。これは、「音楽」を単なる楽器演奏としてだけでなく、もっと広範な自己表現の手段として捉えていることの証と言えるだろう。大人やシニア世代向けの童謡や懐メロを歌うクラスも好評で、「いつ始めても遅すぎるということはない」という温かいメッセージを体現している。
「実は昔、学校の先生にも憧れていて、教育実習にも行って、教員免許も取りました。今の活動にも繋がっている部分はあると思います。」
“教育者”としての視点と経験を活かし、音楽教室においても「礼儀」や「しつけ」の大切さを強調する。靴下を履く、手を清潔にする、レッスン前にトイレを済ませるといった基本的な生活習慣も指導する。
これは、子どもたちが社会に出てからも役立つ人間性を育むための大切な取り組みであり、音楽を通じて、社会で通用する豊かな人間性を育むことにも力を注いでいるのだ。


④未来へ続く羽田しのぶ音楽教室の夢
羽田しのぶ音楽教室が目指すのは、単なる技術習得だけでなく、音楽を通じて生徒一人ひとりの人生に感動という名の彩りを加えること。初めて音が出せた時の喜び、難しい曲が弾けるようになった時の達成感、みんなで一つの音楽を作り上げる一体感、そして聴衆に拍手で迎えられた時の興奮。こうした感動をたくさん経験することで、生徒たちの心は豊かになり、自己肯定感を育み、挑戦する勇気を育んでいく。
「私自身が習っていた頃は、正直楽しくなかったんです。でも、辞めたいとは言えなくて。だから、うちの生徒には『できないから嫌だ』ではなくて、レッスンの中で一つでも『頑張れた』とか『楽しかった』と感じてもらうことを重視しています。」
たとえ練習してこなくても、「いいからレッスンに来なさい」と温かく迎え入れる姿勢は、ご自身の経験から来ているのだそう。最近では大人の生徒も増えており、「まるでコントみたいなレッスン」と笑いながら話すように、ユーモアを交えながら、生徒たちが楽しく音楽を続け、健康を維持できるよう促している。
現在、羽田しのぶ音楽教室は岐阜と本巣の両教室ともにほぼ満員の状態だという。近年では娘さんがチアダンスを、娘婿も和太鼓の指導に加わるなど、講師陣も一層充実している。羽田さんは、今後さらに他の楽器の導入や、教室の拡大、さらには他教室の引き継ぎなども視野に入れているそうだ。
「音楽の道に進んで、教室を開いて、あっという間に60歳を迎えました。昔は『70歳くらいになったら、あとはゆっくり過ごしたいな』なんて考えていたんですけど、ここからまだまだ頑張ります。」
指導者として、音楽療法士として、そしてプレイヤーとしても、”音楽の力”を社会に届け続けている羽田さん。レッスンの後に自身の練習時間を設けるなど、演奏技術を磨き続けることも怠らず、音楽への飽くなき探求心を示している。
「自分の腕が落ちないように自分の練習時間もしっかりと設けています。根本にあるのは、負けたくないという気持ちだけで、そういう精神があったからこそ、今まで続けてこられたのかなと思います。」
この言葉に凝縮されるように、羽田さんは、音楽を通じて人々の心に寄り添い、喜びと成長を提供し続けている。
学びのニーズが多様化する現代において、『羽田しのぶ音楽教室』は単なる学びの場にとどまらず、人々が音楽を通じて人生を豊かにできる、温かいコミュニティとして、これからも輝き続けるだろう。
現在、教室拡大に伴い、新たな講師を募集している。ピアノ、リトミック、その他楽器の指導経験がある方はもちろん、子どもたちの成長を音楽でサポートしたい方、音楽の喜びを伝えたい方は、ぜひ『羽田しのぶ音楽教室』へお問い合わせください。


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