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岐阜市

出会い、その先も。人生を支える結婚相談所「コード」を訪ねてみた。

出会い、その先も。人生を支える結婚相談所「コード」を訪ねてみた。
TOM
TOM
親戚のお姉さんが、来月結婚するんだって~
SARA
SARA
あら、素敵ね。やっぱり結婚って憧れるわ〜 お姉さんはどこで出会ったの?
TOM
TOM
結婚相談所らしいよ。やっぱりプロに頼むと早いのかな・・・
SARA
SARA
・・・さすがのプロでも、クマはちょっと難しいかもね・・・
この記事は約7分で読めます。
岐阜市にある結婚相談所「コード」をご存知だろうか。
結婚だけではなく仕事や家族のことまで、悩んだ時にいつでも相談にのってくれる場所だ。
今回は代表カウンセラー 清水 奈緒子(しみず なおこ)さんに設立の経緯や想いをうかがった。
今回のツムギポイント
  • 「人生のキャリア支援」としての結婚相談所
  • 初めての起業で、結婚相談所を選んだ理由は
  • 相談者の人生そのものと関わっていく
  • 「安心できる居場所」を、提供し続けるために
  • 婚活の選択肢に、“人が寄り添う結婚相談所”を

①“人生のキャリア支援”としての結婚相談所

 

結婚相談所「コード」を立ち上げた清水さんの原点には、“その人らしく、人生をどう生きていくか”に寄り添いたいという想いがある。

 

「結婚を支援するサービスではありますが、本質的にはキャリアコンサルタントに近い部分もあると思っています。相談者が自分を見つめ直して、自分で選択し、自分らしく生きていく。わたしにとっては、相談者の人生のキャリア支援をして、一緒に歩んでいくような気持ちなんです。」

 

社名の「コード=Cord」には、“人と人をつなぐ糸”という意味が込められている。

 

「ご縁の糸をつなぐ、という意味を込めてこの名前をつけました。結婚って、人生を大きく変える出会いですよね。親や子どもは選べませんが、結婚相手だけは自分で選べる家族だと思っています。その選択はとても大きくて、人生そのものだと感じています。」

 

初回面談からお見合い、交際、成婚、そしてその後のフォローまで、コードでは一貫してサポートを続けている。単なる“出会いの場”ではなく、人と人がつながり、前に進んでいく過程を共に歩んでいく場所だ。

 

「“誰と生きていくか”という選択が、人生をつくっていくと私は思っています。だから、その選択にちゃんと向き合って、一緒に考えていきたいんです。」

 

コードでは、99,280名(※1)という業界No.1(※2)の会員数を誇る、国内最大級のネットワークを活かし、真剣に結婚を考える人たちとの出会いを支えている。多くの登録者が「半年以内の結婚」を希望しており、真剣かつスピード感のある婚活ができるのも特長のひとつだ。豊富な会員の中からお相手を探せるため、理想の出会いを叶える可能性も高められる。

 

さらに、日程調整やお断りの連絡など、煩雑なやりとりはすべて代行。相談者は、“出会うこと”と“関係を深めること”にだけ集中できるよう設計されている。

 

「“この人と生きていく”って、自分で決めることが、どれだけ意味のあることかを、私は知っています。だからこそ、そのプロセスにしっかり伴走したいし、そこにちゃんと意味を感じてほしいと思っています。結婚を考えることは、人生を考えることだと思うんです。」

 

人生と向き合うきっかけを、誰かと一緒に探していく。結婚相談所という場所に込められた清水さんのまなざしは、静かに人を支えている。

 

※1:2025年7月時点 IBJの登録会員数
※2:日本マーケティングリサーチ機構調べ(会員数:2024年12月末時点、2025年2月期_指定領域における市場調査)

②初めての起業で、結婚相談所を選んだ理由。

 

清水さんのキャリアは実に多彩だ。教員として小学校に勤務したのち、出産を機に退職。その後は子育てと両立しながら、さまざまな仕事に挑戦してきた。

 

「子どもが3人いますので、フルタイムで働くのはなかなか難しかったです。でもありがたいことに、いろいろな方から声をかけていただいて。オンライン秘書やSNS運用代行、企業研修の講師、発達障がい児の支援など、本当に多様な仕事に携わってきました。そうした中で、人とのつながりも広がっていきましたし、さまざまな働き方やキャリアを見せてもらえる機会にもなりました。」

 

数多くの働き方、生き方に触れた経験は、清水さん自身が「自分は何を大切にしたいのか」を考えるきっかけにもなった。そして、自分に向いていることは何かと見つめ直したときに、自然と浮かんできたのが「人の話を聞くこと」だったという。

 

「昔から友人に悩みを相談されることが多かったんです。話を聞いて、否定も肯定もせずに一緒に考える。その中で相手の想いを引き出し、進みたい方向に背中を押すことが、好きだし、得意なんです。」

 

キャリアコンサルタントの資格取得に向けた学習の中で、その“対話の力”が一つのスキルとして活かせること実感し、改めて自信にもつながった。

 

そして選んだ道が、人生の節目に向き合うことができ、対話の力を活かせる「結婚相談所」というフィールドだった。

 

「結婚も、転職も、再就職も、全部“転機”だと思うんです。そのタイミングで、自分を見つめて未来を考え、自分の思いを生きていくための伴走者でありたいという気持ちが、私の原動力になっています。」

 

未経験の事業に挑戦することへの不安はなかったのだろうか。

 

「人生って、いつ何が起きるかわからないし、やりたいことができる期間は意外と短いかもしれない。だからこそ、今が一番動けるタイミングだと感じたんです。」

 

これまでの経験、対話という強み、そして“人生の節目に寄り添いたい”という想い。それらすべてが一つにつながったとき、清水さんは結婚相談所という新しい道を選び、歩み始めたのだった。

 

③相談者の人生そのものと関わっていく。

 

面談のなかで見えてくるのは、相談者が「どんな人生を送りたいのか」「何を大切にして生きていくのか」といった、その人らしさの根幹となる価値観だ。仕事のこと、人間関係のこと、将来への不安。清水さんは、結婚だけにとどまらないさまざまな話に、静かに耳を傾ける。人生はつながっている――その想いが、清水さんの姿勢の根底にある。

 

「以前、結婚が決まった方から『結局、キーワードは“自分で決める”ってことでした』って言われたことがあるんです。それを聞いて、まさに人生そのものだなと感じました。誰と一緒に生きるかという選択は、どう生きたいかということと直結しているんだと、改めて実感した出来事でした。」

 

サービスとしては「成婚」で一区切りとなるが、関係性がそこで終わるわけではない。半年から1年という限られた時間のなかで濃密に関わるからこそ、その後も自然とつながりが続いていく。妊活のこと、仕事のこと、義実家との関係性まで。人生の節目や迷いのときに、清水さんを思い出して相談する人は少なくない。

 

「たった数か月の関わりでも、中身がとても濃いんです。その人の人生にちゃんと関わっている実感がありますし、私自身も、いろいろな生き方や価値観に触れさせてもらえて、ありがたいと思っています。」

 

パートナーを選ぶという選択の裏には、その人がどんなふうに生きたいかという願いがある。だからこそ、清水さんは“成婚”のその先も見据え、人生に寄り添い続けていくのだ。

 

④“安心できる居場所”を、提供し続けるために。

 

清水さんが始めたもう一つの取り組みが、カジュアルな異業種交流会「GIFU交流会」だ。

 

「結婚はゴールではなく、スタートだと考えています。コードのサービスとしては成婚・退会までが基本のサポートですが、できればその後も、ずっと人生に寄り添っていきたいという気持ちがあります。」

 

サービスとしての役目が終わっても、その先の人生にも寄り添いたい。そんな清水さんの想いが、この「GIFU交流会」へとつながっている。

 

「GIFU交流会は、あえて名刺交換をせず、乾杯から始まるゆるい会なんです。まったく知らなかった方同士が出会って、そこで何かが始まることがあるのは、本当に不思議です。」

 

ルールも目的も設けず、ただ集まる。場がゆるやかであることが、かえってつながりを自然にしてくれるのかもしれない。

 

「私は同業者に限らず、人とのつながりを大切にしてきました。いわゆる“横のつながり”というものは、大きな力になると感じています。それ以上に、まったく違う世界にいる方とお話しすること自体が、とても刺激になります。」

 

これまで複数の仕事を掛け持ちしながら働いていた経験と、ひとつの事業に集中している今。その両方を経験してきた清水さんだからこそ、異業種との交流の価値を実感している。

 

「多様な方と出会い、いろいろな考え方に触れることで、自分自身も、そしてサービスも磨かれていくことを日々感じています。それはとても豊かなことだと思っていますし、だからこそ私はこの場を続けていきたいと考えています。」

 

偶然の出会いから生まれる新たなつながり。GIFU交流会という場には、そんな出会いの芽が、静かに息づいている。

 

⑤“人が寄り添う結婚相談所”を婚活の選択肢に。

 

マッチングアプリの普及により、婚活が以前ほど特別なものではなくなってきた現代。それでも「結婚相談所」となると、まだ“最後の砦”というイメージを抱く人も多いという。清水さんも、相談者からそのような声をよく耳にすると話す。

 

「お客様の中にも『結婚相談所って、アプリなどを経て最終的に相談するところだと思っていました』とおっしゃる方が結構いらっしゃいます。金額の面でもアプリに比べて高くなりますし、気軽に相談できるイメージがないのだと思います。」

 

だからこそ、いまの結婚相談所の姿を、もっと多くの人に知ってほしいと清水さんは考えている。敷居が高く感じられがちな場所ではあるが、実際にはもっと合理的で、もっと軽やかなものになっているという。

 

「最近の結婚相談所は、本当に進化していると思います。ちょっと話だけでも聞いてみようかな、という気持ちで一歩を踏み出せる、そんな場所なんです。」

 

日々の仕事で忙しく、アプリを使う時間も心の余裕も持てない――そんな人にこそ、相談所という選択肢がある。

 

「婚活は人生の中でも大きな出来事です。悩んだり、考えが変わったりするのは当然ですし、そうした変化に気づきながら、最初から最後まで伴走できることが、コードの強みだと思っています。それが最もその人らしく、かつ早く進める方法なんです。だからこそ、忙しい方ほど結婚相談所を活用してほしいと感じています。」

 

自分で相手を選べる「自由さ」と、一人ではないという「安心感」。その両方を兼ね備えた場所として、結婚相談所は今、合理性や効率を重視する時代の真ん中にいる。

 

もっと軽やかに、もっと前向きに。「結婚相談所」という場の可能性を、これからも広げていきたい。清水さんの挑戦は、まだ始まったばかりだ。

 

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