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北方町

地域に寄り添う“回復の拠点”「エスリハ整骨院・整体院」を訪ねてみた。

地域に寄り添う“回復の拠点”「エスリハ整骨院・整体院」を訪ねてみた。
TOM
TOM
今日さ、姿勢よくしようと思って胸張って歩いてたら、道に迷って遅れちゃったんだよ・・・
SARA
SARA
すごい待たされたんだけど!自信と方向感覚は別問題でしょ。
TOM
TOM
前だけ見てたら曲がれなかったんだよね〜〜
SARA
SARA
・・・目的地より胸張る方が大事になってるじゃない。
北方町にある「エスリハ整骨院・整体院」をご存知だろうか。
合同会社Clover(クローバー)が運営を行う地域の多くのお客様の悩みに寄り添う整骨院・整体院である。今回は院長の伊藤 康博(いとう やすひろ)さんに開業のきっかけや施術に対する想いをうかがった。
今回のツムギポイント
  • 一人の患者としての経験をきっかけに
  • 3つの想いを込めた“エスリハ”という名前
  • 経験と実績に基づいた、オーダーメイドの整体施術
  • 回復力を高め、痛みのない未来をつくる
  • お客様とスタッフ、みんなが幸せになれる場所を目指して

①一人の患者としての経験をきっかけに

 

伊藤さんが接骨院の道を志したのは、自分自身の体験がきっかけだった。幼い頃から柔道に打ち込み、高校ではラグビーにも挑戦。どちらも身体をぶつけ合う競技で、怪我はつきものだったという。

 

「いちばんひどい状態になったのは小学校4年生の時でした。脊椎がずれてしまう『腰椎すべり症』という病気になったんです。足はしびれるし、力も入らない。選手としては致命的な状態でした。」

 

それから、いくつもの整骨院を訪ね、さまざまな治療を受けたが、なかなか良くならない日々が続いた。そんな時、先輩の紹介で訪れた一人の先生との出会いが、人生を変えることになる。

 

「その先生に診てもらってから、みるみるうちに症状が改善していったんです。先生によってこんなにも違うんだと、本当に驚きました。あの時の感動は今でも鮮明に覚えています。その時に柔道整復師という仕事を初めて知り、『自分もこんなふうに人を助けたい』と思いました。」

 

高校卒業後は柔道整復師の資格取得を目指し、専門学校で3年間学ぶ。その後、接骨院や整形外科、内科のリハビリ室などで経験を重ね、6年間にわたって技術と知識を磨いた。

 

「いつかは自分の院を持ちたいと考えていましたが、不安もあって、なかなか一歩を踏み出せなかったんです。」

 

転機となったのは、先に整骨院・デイサービスを開業した友人の姿だった。目的を持って挑戦する友人の背中を見て、「自分もやってみよう」と心が動いたという。

 

かつての自分と同じように、痛みや不安を抱える人たちに寄り添いたい。その想いが、今も変わらぬ原動力となっている。

 

②3つの想いを込めた“エスリハ”という名前

 

エスリハは、接骨院・整体院と、高齢者向けのデイサービス行うリハビリサロン「エスリハ北方」を併設した施設である。開業当初は現在と違う場所で、整骨院とデイサービスを別々に運営しながら、スタートした。

 

「開業当初、接骨院のベッドは1台だけで、本当に小さな規模でした。僕自身はまず、接骨院としてしっかり軌道に乗せたいという想いがありました。」

 

その後、将来的な拡大を見据え、4年前に現在の場所へと移転した。

 

「自分の家族が倒れて完全介護になり、そのリハビリを手伝う中で自分にもできることがあると感じたんです。その経験をきっかけに、本格的に介護のリハビリ事業に取り組もうと決めました。」

 

身近な経験を通して、介護の現場におけるリハビリの大切さを改めて実感したという。

 

「介護のリハビリはまた専門の分野になるので、事業として関わるようになってから改めて一から勉強しました。」

 

接骨院とデイサービスの両方で使われている「エスリハ」という名前には、深い意味が込められている。S」と「リハビリ(Rehabilitation)」を組み合わせた言葉であり、「S」は3つの想いを表しているという。

 

1つ目は、小さくても一人ひとりとの関わりを大切にするという意味の『Small』。そこから信頼を築き、特別な存在になるという意味の『Specialty』。そして最後に、笑顔で帰ってもらいたいという想いを込めた『Smile』。この3つを忘れないようにエスリハと名付けました。」

 

院名にリハビリを取り入れたのは、単なる治療ではなく、痛みの根本から回復へ導く姿勢を示すためでもある。

 

「治すというより、回復を促すという感覚に近いです。痛みは一度で消えるものではありません。だからこそ、根本的な回復までしっかり寄り添う。それがエスリハ整骨院の想いなんです。」

 

開業から13年。小さな一歩から始まった想いが今、地域に根づき、信頼というかたちで広がっている。

 

③ 経験と実績に基づいた、オーダーメイドの整体施術

 

エスリハ整骨院・整体院では、マッサージではなく独自の整体技術を用い、お客様一人ひとりの症状に合わせた施術で、根本からの改善を目指している。

 

「うちはマッサージをせず、整体の技術をしっかり使って治していく過程を大切にしています。その姿勢を評価してくださる方が多いと感じます。」

 

施術は、それぞれの体の変化に寄り添いながら、丁寧に進められていく。痛みや不調の原因を見極め、少しずつ回復に導くスタイルだ。

 

「腰に痛みを抱える方が特に多いですね。シンプルで効果が高い方法だけを厳選して、今の整体技術を作り上げてきました。」

 

伊藤さんは、腰痛や肩こりといった身体の不調だけでなく、自律神経の乱れや睡眠障害、さらには内面的な不調など、目に見えない悩みにも真摯に向き合っている。

 

「自律神経の乱れや睡眠障害は、ご自身の感覚に頼る部分が多く、治療としては難しい分野なんです。でも、経験と実績に基づいた確かな方法で施術を提供しています。痛みの原因が自律神経の乱れや生活習慣にあるケースも多いんですよ。」

 

まずは丁寧な検査を行い、原因を見極めた上で施術を行う。その積み重ねが、根拠に基づいた治療を可能にしている。

 

「慢性的な痛みや原因のはっきりしない不調も、施術で改善できる。それがうちの一番の強みです。」

 

整骨院では、健康保険の対象外となる症状にも柔軟に対応している。一人ひとりの体の状態に合わせたオーダーメイドの施術で、不調の根本原因を探りながら、確かな回復をめざしている。

 

④ 回復力を高め、痛みのない未来をつくる

 

エスリハ整骨院・整体院が目指すのは、単に痛みを抑えることではない。体が本来持っている「回復する力」を引き出し、痛みの出にくい状態へと整えていくことに重きを置いている。

 

「人間の回復力が落ちてくると、痛みとして症状が出るんです。それを根本から整えていくのが、うちのやり方です。」

 

伊藤さんは、施術を通じて体の機能を取り戻すだけでなく、お客様自身が治る力を実感できるようなサポートを大切にしている。同時に、治療の可能性や限界を正直に伝えることも欠かさない。

 

「治るのか、治らないのかは必ずお伝えしています。治る可能性がある場合はその可能性として伝えますし、うちで対応できない場合は、病院での治療を選んでいただくようにしています。」

 

過剰な期待を持たせるのではなく、現実を共有しながら最善の選択を一緒に考える。その誠実な姿勢が、お客様からの信頼につながっている。

 

エスリハ整骨院・整体院は、お客様が自分の健康に前向きに向き合える場所として、時間や費用をかける価値を感じられる環境をつくり続けている。

 

⑤お客様とスタッフ、みんなが幸せになれる場所を目指して

 

整骨院の主な利用層は4065歳前後。慢性的な痛みや不調に悩み、「どこに行っても良くならない」と感じて来院する人が多いという。一人ひとりの症状と真摯に向き合う姿勢が口コミで広がり、地域の信頼を基盤に少しずつ広がりを見せている。

 

今後は、岐阜市や飛騨高山、そして愛知県への店舗展開も視野に入れている。

 

「これからは、同じ志を持つ仲間を増やして店舗展開を考えています。もっと多くの人に私たちの施術を届けたい。そのために、自社できちんと責任を持ちながらエスリハを広めていきたいと思っています。」

 

開業当初は、目の前のことに精一杯で、経営者としての視野を持つ余裕はなかったと振り返る伊藤さん。それでも、時間を重ねるうちに仲間が増え、組織としての歩みを意識するようになった。

 

「開業当初は、自分のことでいっぱいいっぱいでした。でも今はスタッフも増えて、まずはみんなに幸せになってもらいたいと思うようになりました。」

 

院を支えるスタッフたちとともに、地域の人々に貢献できる場所をつくる。その想いが、今の伊藤さんを動かしている。

 

「僕は、お客様のことを第一に考えるのを忘れないようにしています。サービスを提供した時に喜んでくれる――当たり前のことですが、それがいちばん大事なんですよね。」

 

施術を通してお客様の笑顔を見られること、それが伊藤さんにとって最大の喜びであり、原動力となっている。経営者としての視野を広げながら、お客様とスタッフの双方にとって価値ある場を追求し続けている。

 

慢性的な痛みや不調に悩んでいる方は、ぜひエスリハ整骨院・整体院を訪ねてみてほしい。一人ひとりの身体に寄り添い、回復へと導いてくれる心強い存在となることだろう。

 

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