岐阜の隠れ家的英語教室「こども英語Laugh!」を訪ねてみた。
- 教室名の由来
- 大手の英語教室からこども英語Laugh!を開くまで
- ご自宅小規模の英語教室のメリットを活かして
- おうちの人のサポートあってこそ
- 今後の展望は?
岐阜市にある「こども英語Laugh!」をご存知だろうか。楽しく英語を学ぶことをモットーとしている英語教室だ。
本日はこども英語Laugh!で講師を務める河合美穂(かわい みほ)さんにお話を伺った。
①教室名の由来
まずは河合さんに楽しげな教室名「こども英語Laugh!」の由来について尋ねてみた。
「Laugh(ラフ)とは、声を出して笑うっていう意味を持つ英単語なんです。子どもたちがケラケラと元気に、ニコニコではなくて“ガハハ“って笑ってしまうぐらい楽しく英語が学べるといいなっというのが由来のひとつなんですね。そして、ちょっとスペルは違うんですけど同じラフという発音でもうひとつ原石という意味もかけています。ラフな線、とかの“ラフ“ってあるじゃないですか。宝石の原石のようなものを例えばラフダイヤモンドって言ったりとかもするんですね。ガハハと笑って楽しく、というのと合わせて裏的な意味では、ラフっていう響きにその原石という意味を込めてこの教室名にしたんです。」
そうした親心のような願いを込めた「原石」と、大きな声を出して笑えるくらい楽しく英語を身につけてもらいたいという河合さんの願いが込められているスクール名なのだと教えてくれた。
②大手の英語教室からこども英語Laugh!を開くまで
河合さんはご自宅で「こども英語Laugh!」を始められるまで、大手の英語教室で講師として働いていたのだそう。河合さんが英語に興味を持ったきっかけと、「こども英語Laugh!」を始めるまでの流れを尋ねてみた。
「大学では英語科に通いました。特に英語が高校時代からすごく得意!とかではなかったんです。英会話教室の先生になるきっかけとして一般的に多いのは、英語が大好きだからとか英語で話せる楽しさを伝えたいというものが多いと思うのですが、私の場合は少し違って、子供達と関わる事が好きだったのでその為の最善のツールが英語かな、と思ったことがきっかけでした。」
“英語が好き“よりも先に“こどもの力になりたい“”人が好き“という思いがあったという河合さん。
「英語を教えたいというよりも、こどもたちのサポートをしたいっていう方が強いのかなと思います。自分が英語を学ぶ学校に通っていたから、その他のことよりは英語を教えることだったらできるかなっという感じです。英語を通してこどもたちの力になりたいと思いました。私は人と関わる事が好きなんです。なので、英語の学校を出ているから、人と関わるのためのツールとして英語を指導しているっていう感じです。」
以前は全国に教室があるような大手英会話スクールで講師をしていた河合さん。以前の職場での経験から、より一人ひとりの生徒さんに寄り添った授業を行うためにはどうしたら良いかと考え、今の形になったのだと教えてくれた。
「当時は大手の会社なので、英語習得のためのカリキュラムや指導のマニュアルがあったんです。そのマニュアルに沿って指導するという方針にどうしてもなってしまいます。お子さまも1クラスに12名いて、一人の先生が12名のお子さまを見るっていう形なんです。生徒さんはそれぞれ性格も様々なので、すごく元気な子は元気にレッスンに参加できますが、ちょっと恥ずかしがり屋な子だとレッスン時間の間、何も話さずに終わってしまうなんてこともあったりします。そこでもう少し、一人ひとりのお子さまや保護者の方のニーズに合った方法で授業を行えないかなと考えていました。」
③ご自宅小規模の英語教室のメリットを活かして
「大手の教室ではどうしてもその子その子に合わせた英語指導のご提供ができない環境ではあったので、自分で英語教室を開くなら、一人ひとりにあった方法、ニーズにあった指導をご提供したい」とお話しされる河合さん。
実際に現在の英語教室を開校されて、できるようになったことやメリットについてたくさん聞かせてくれた。まずはお子さまたちが、ご自宅で開いている英語教室に通うという点について、河合さんはこう話す。
「教室は自宅で開いています。自宅ももともと教室をやるようにお家を建てていたわけではないんです。両親と同居しているので、おじいちゃんおばあちゃんもいます。そうした環境が英語教室の堅苦しさがなくて良かったかなと思う点があります。通ってくださるお子さまたちには、普通のお家なのでリラックスしてもらえているようなんです。体験レッスンに初めていらっしゃった小さなお子さんでもこの環境にすぐに慣れてくれてゴローンと横になったりすることもあるほどです。」
ご自宅でお子様の集まる英語教室をすることについて、ご家族はとても賛成をして背中を押してくれたのだという。さらに「こども英語Laugh!」の外せないポイントは、少人数制の授業を行えることだと河合さんは考えている。
「現在50名以上の生徒さんが通ってくれています。年齢は、1歳児のお子さまから高校3年生の子まで通っていただいてるんですね。いろんな年代のお子さんが通ってくれている中でやっぱり一番の強みは、少人数制である点だと思います。多人数だとやはりそれぞれの性格に合わせた指導っていうことが難しいのと、ニーズに合わせるってことが難しいので。こちらではスペースも限られているので、たくさん入っても5人ぐらいなんです。グループレッスンでも2人で1グループ。あとはご希望によってマンツーマンの個別レッスンっていうのもやっていて、その辺の細かな対応とか臨機応変な対応ができるっていうのも個人教室ならではの強みかなと思います。」「個別レッスン以外の会話レッスンは2、3人で行っています。楽しく英語で会話することを一番大切にしています。」
多くの生徒さんが在籍しており、一人ひとりに合った方法で英語を楽しんでもらっているのだと教えていただいた。
「高校生の子達になると、英検だと2級とか準1級とかに挑戦しているんですね。そういう時は別で英検対策の時間を取って、会話レッスンのほかにもう1時間別でレッスンを行うという感じで、必要に応じてプラスアルファをしてやっています。」
個人の英語教室の強みとして、年齢が上がってもずっと同じ先生に見てもらうことができるのでいつまでもその生徒さんにあった対応をしてもらうことができる点も強みだと感じさせられたお話しだった。河合さんは生徒さんの成長のステップや、将来もを見据えた指導を行われているのだろう。
④おうちの人のサポートあってこそ
個人教室としておうちの方との繋がりも密接な河合さん。
レッスンの中での工夫として「チャイルドコーチングを学んでいて、そのコーチング的な言葉のかけ方とか目標への導き方とかを意識して指導しています。」と語り、保護者と生徒さんの架け橋的存在になることもあるという。
「反抗期の子が、私には何でも話してくれるんです。うちに来てる高校生の男の子でもお家ではお母さんと口をほぼ聞かないって言うんですけど、ここに来ると先生俺、どうしてけばいいやろねって言って相談してくれる。英語の学習ももちろんやらなきゃいけないんだけども、その子の将来の話とか大学受験もあるし、じゃあ今後どういう方向に行きたいのかとか、そういう話は結構大切な部分なので話し合っちゃいます。」
河合さんはレッスンに通ってくれる生徒さんだけでなく、保護者のためのコーチングクラスを開催したこともあるのだという。
おうちの人のサポートも重要なのだと話してくれた。
「この教室内だけで週に1回、私がコーチングをしたとしても、おうちで過ごす時間の方が圧倒的に長いので、どうしてもお父さんお母さんの影響っていうのが一番大きいんですよね。だとしたら、お母さんにコーチング的な考えとかコーチング的アプローチを学んでいただけば共有できるじゃないですか。そう思って開催しました。」
生徒さんの目標に向かっていける環境をメンタル面から支えてあげたいのだと河合さんは話してくれた。
⑤今後の展望は?
現在50人以上の生徒さんを教えている河合さん、今後の展望とこれからどのような生徒さんやご家族と出会いたいかについて尋ねてみた。
「実は、私の理念に共感してくれる素敵な方との出会いがあったので、来年からは2人体制で教室運営を行なっていくことになりました。今後の展望、夢、目標としては、私の理念に共感してくれる先生方と一緒に運営して、もっとたくさんのお子さんのサポートができるようにしていきたいと考えています。本当におかげさまでありがたいことなんですが、ちょっとスクールのスケジュールがパンパンになってきていて。」
大好評のこども英語Laugh!。より多くのお子さまへのサポートを行うためには、同じ目標を持った仲間を増やしていきたいと考えているそう。
現在レッスンにイベント開催など毎日を忙しく過ごす河合さん。しかし、まだまだ出会っていきたい生徒さんやご家族がたくさんいる様子。
「小学校で英語が教科となったことで、ますます英語教育に対する注目度っていうのが上がってきています。お子さんに英語を楽しんでもらいたいと思われているような方達に来てもらいたいっていう感じでしょうか。」
英語を学ぶことを難しく考えず、楽しく使うことができるようになれば毎日が楽しいのではないかという。英語学習について河合さんはこうも話していた。
「日本語と英語は全然違うってよく本とかに書いてあるんですが、使ってる音の周波数みたいなのから違うので、日本人の私たちが習得するのは簡単ではないです。日本語に慣れてる私たちが英語を習得するのって、難しいに決まってますよねっていうぐらい日本語と英語は違うらしいですよ。」
「例えば海外から日本に来てる外国人の方が片言の日本語でお話しされるじゃないですか。そのときに皆さんはどう思いますか?日本語下手だな〜って思いませんよね。頑張って話してくれてるから逆にありがとうって思うじゃないですか。だから、別にペラペラじゃなくてもいいんですよ。とにかく使ってみるっていう場所があるといいかなって思います。」
異文化の人と人が手を取り合う様子をイメージさせる、とてもあたたかいお話しだった。私も英語には苦手意識を持っていいたが、河合さんの話を伺い今からでも英語を学びたくなった。今後も子供達と共に笑いの絶えない英語レッスンをされるのだろうと感じた。
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