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飼い主の想いに寄り添う「ペットセレモニー 愛の丘」を訪ねてみた。

飼い主の想いに寄り添う「ペットセレモニー 愛の丘」を訪ねてみた。
TOM
TOM
ペットを飼ってみたいけど、お別れが辛いんだよね・・・
SARA
SARA
そうね・・・。でも、アナタ昔ペット飼っていなかった?
TOM
TOM
あぁ!カブトムシの「ルイ13世」のこと?可愛かったなぁ~
SARA
SARA
・・・そんな名前だったのね・・・
この記事は約6分で読めます。
岐阜市にある「ペットセレモニー 愛の丘」をご存知だろうか。
「愛」を大切にし、命の尊さを伝える活動を行っている。今回は動物葬祭ディレクター・ペット終活アドバイザーの資格を持つ長屋 琢也(ながや たくや)さんにお話しをうかがった。
今回のツムギポイント
  • ペットと飼い主が出会う「虹の橋」
  • 悶々とする日々の中で天職に巡りあう
  • 子どもたちに命の尊さを伝えたい
  • ご自宅からお寺まで、選べる火葬
  • 大切なのは、真面目に、正直に

①ペットと飼い主が出会う「虹の橋」

 

「ペットセレモニー 愛の丘」のお名前の由来をお聞きしたところ、「ペットは亡くなると虹の橋へいく」と書かれた散文が名前の由来だそう。

 

「虹の橋のたもとで元気に走りまわりながら飼い主を待ち、飼い主が亡くなったときに再会して、一緒に橋を渡って天国に行くよっていう世界的に有名な詩があるんです。虹の橋のたもとには、お互いがすぐに見つけられるような見晴らしのいい丘があって、この丘のように、ご家族とペットさんの手助けをさせていただく存在になりたいと思い、この名前にしました。」

 

作者不明で古くからある「虹の橋」は、インターネットを通じて欧米から世界に広がり、感銘を受けたさまざまなひとたちが曲をつけ、歌い、ペットロスに苦しむ飼い主たちを癒してきた。

 

「もともと愛という漢字が大好きで、絶対に店名に愛を入れたかったんです。子どもの名前にも愛の文字を入れるぐらいとても思い入れがあるんです。」

 

デザインされたお店のロゴは、ご実家で飼っていた日本スピッツをモチーフにしている。

 

②悶々とする日々の中で天職に巡りあう

 

ペット霊園で約5年間働き、2024年3月に独立して「愛の丘」を創業。

 

起業にいたるまでにどんなストーリーがあったのだろう。

 

「若い頃はやんちゃしたり、ふらふらしたりして20歳のときにガソリンスタンドで働きはじめました。自分で言うのもなんですが、持って生まれたコミュニケーション能力のおかげで売上成績が1位の事がよくありました。そこでは10年以上働きました。」

 

お客様が接客にご満足いただいている実感と、売上成績上位を誇りつつも、売上のために必要ないものまでお客様におすすめしているような気がして、違和感をつのらせる日々。その一方で、「自分でなにかしたい」「社長になりたい」という野望もずっとあった。

 

「少しひねくれた考えですが、思うだけでやりたいことが浮かばないから、所詮僕も凡人だなと思いましたね。」

 

ガソリンスタンドを辞めてからは仕事を転々した後、ペット霊園に就職した。そこでの初めてのお仕事で「これだ!これが天職だ!」と感じたそうだ。

 

「ご家族様が涙を流しながら『ありがとうございました』『おかげですごくいいご供養ができました』っておっしゃってくださったときに、鳥肌が立ったんです。僕、ちょんまげみたいな髪型で身長も高くて、なのに猫背で少し怖がられることもありますが、人の役に立つのがすごく好きなんですね。献血も行きますし、消防署の上級救命講習を受けたり、名古屋の大通りでおばあちゃんが座りこんでいるのを見つけたときは、すぐに車から降りてお声がけをしました。その時はあっち行け!って言われましたけどね(笑)。」

 

いつも「自分にできることはないか?」「役に立てることはないか?」と目を輝かせながら過ごしている長屋さん。

 

「死ぬ間際になってあれをやっておけばよかった、これをやっておけばよかったって悔やみたくないから、やりたいと思ったことはすべてチャレンジする。諦めなければいつかは成功すると信じています。失敗も成功へのプロセスの一つだと考えています。」

 

これまでアフェリエイトや輸入販売、なんとYouTuberまで、次々とやってみたいことに着手。しかし、ことごとく失敗をし、奥様に毎回呆れられながら、あくなき挑戦を続けてきた。

 

③子どもたちに命の尊さを伝えたい

 

最近は、社会貢献に向けて、命の尊さを子どもたちに伝える活動に一歩を踏みだしたばかり。

 

「小学校で飼育している動物が亡くなったときのお手伝いがしたいと考えています。学校では亡骸を行政にお渡しするだけなので、そのあとどうなるのか子どもたちは知らないんです。なので、児童のみなさんにも立ちあってもらい、最後まで見届けてもらいたいと思っているんです。頭で理解していたとしても、実際に見て体験して、心の奥底で感じたものこそが大事だと思うんです。立ち会いが無理だとしても、お骨が校内にあるだけでも、手を合わせてあげられます。」

 

幼少期から命の尊さを知ってもらうことで、やさしさや思いやりを伸ばしていける。

 

「今、世の中に笑顔が足りないと僕は感じています。だから、少しでもみんなが笑顔で幸せになれる世界になればいいと考えています。偽善という人もいるかもしれませんが、僕は偽善だなんてこれっぽっちも思っていません。もし偽善だったとしても、やらない善よりやる偽善。このスタンスはこれからも変わりません。」

 

この想いを岐阜市内の小学校すべてにお伝えした。もちろん、ボランティアだ。

 

また、ペットが亡くなったあと、残ったフードやゲージサークルなどを飼い主から引き取って動物愛護団体に寄付をする活動も行っている。

 

「必要としている保護動物たちがいるので、処分なさらずにご相談いただけると嬉しいです。動物の殺処分ゼロを目指して、動物も人間もハッピーな世の中が一番だと本気で取り組んでいます。」

 

④ご自宅からお寺まで、選べる火葬

 

自社ホールなどはなく、火葬炉を搭載した特別な車でご家族のもとに伺う「愛の丘」。

 

長屋さんはお一人でお仕事をしている。

 

「ご自宅でお別れをしてもらって火葬をし、拾っていただいたお骨はご家族にお返ししています。マンションにお住まいの方、駐車場などで火葬が難しい場合は、田んぼ道、河川敷、いつものお散歩コースなどでもできますので、お気軽にご相談いただきたいです。」

 

 

 

 

 

さらに、お寺でのお別れも可能。20ヶ所以上の寺院を訪ねて御朱印をいただく際にお声をかけし、業務提携を結んだのだそうだ。手間を惜しまず、自らの足で飛び込み営業をすることで、人と出会い、つなげていく。

 

「美江寺観音さんや三田洞弘法 法華寺さん、文殊寺さんといった4つの寺院さんと提携しました。ご住職様にお経をあげてもらえますし、納骨もしてもらえます。」

 

常にご家族の立場に立ち、心がやすらぐ方法を用意している。

 

⑤大切なのは、真面目に、正直に

 

市が運営する火葬場は確かに料金は安い。しかし、まとめて火葬するなど、丁寧な扱いと捉えられない方もいるだろう。大切なペットを最後まで見届けたい人は、「愛の丘」へ一度ご相談してみるのも良いかもしれない。

 

「民間のペット火葬業では「愛の丘」は安価な方だと思います。よく広告に火葬〇〇(激安)円などと書いてありますが、実際は動物によって料金が変動したりします。それもビジネスにおける戦略のひとつですが、僕はその手法は好みません。」

 

真摯に対応したい。正直でありたい。そして、飼い主やご家族とせっかく出会ったご縁。火葬してはい終わりではなく、ペットとご家族の役に立てることはすべてに関わりたい。

 

「ペットロスで心がつらいときは、オンラインでカウンセリングが受けられるグリーフケアの体制も整えています。亡くなった悲しみや後悔を背負って生きていくご家族のお手伝いがしたいんです。ただ、僕が全てやるには限界があるので、今後も引き続き同じ志を持った専門家との連携に力を入れていきます。」

 

Instagramでは顔もプライベートも飾らずにさらけだしている長屋さん。

 

「ご連絡をいただいたご家族はきっと、どんな人が来るんだろう。信用できる人なのかな。みたいな不安を持っていらっしゃるはずなので、インスタを見てもらい、こんな感じの人が来てくれるんだと安心してもらえればいいなと思っています。」

 

Instagramを始めた時、同業他社に挨拶の連絡をしたことも、義理堅い長屋さんらしいエピソードだ。

 

「是非仲良くしてくださいとご連絡しました。仕事の取り合いは見苦しいしナンセンスじゃないですか。「愛の丘」含め、それぞれの企業様に良さがある。例えば、うちは祭壇がないですし、厳粛な雰囲気のセレモニーはできないです。そういったセレモニーをご希望するご家族にはそれが得意な他社さんをご紹介しています。」

 

そうやって業界みんなが助け合い、豊かになり、愛を広げていく。

 

長屋さんの強い信念や愛がご家族様からの信頼につながっているのだろう。

 

「僕の信念の一つなのですが、必要ないものを押し売りすることはありません。ただ、火葬のときに必要な布団やカプセルなど最低限のものはご用意しています。それもこちらからおすすめすることはしないで、必要であれば申込書にチェックしていただく。ご家族様に安心、信頼してもらえるよう務めています。」

 

長屋さんはどのような心持ちや想いでお客様と向き合っているのだろう。

 

「僕が母を亡くした時、旅行に連れて行ってあげたかった、もっと親孝行したかったなどと後悔がすごく湧いてきました。母は生前『笑って生きててくれることがいちばんの親孝行だ』と言ってくれていたんですよ。これからもその言葉を胸に、ペットさんを亡くされたご家族と向き合いながら生きていけたらいいなと思っています。」

 

愛するペットとのお別れと向き合うのは、心苦しい。

 

不安や悲しみを背負っている方に、長屋さんはいつでも暖かい手を差し伸べてくれるだろう。

 

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