ちょっと贅沢な休日を過ごせる「コガネクラフト」を訪ねてみた。





地元産のクラフトビールとこだわりのホットドッグを提供する、ワンランク上の休日を過ごせるビアスペースだ。今回は、オーナーの酒井 隆史(さかい たかし)さんにお話をうかがう。
- ちょっと贅沢な休日を過ごせる場所
- こだわりの地ビールとホットドッグ
- お酒は人との出会いを紡ぐ架け橋
- 岐阜中のクラフトビール提供を計画
- 岐阜と人をつなぐ場所として残したい
①ちょっと贅沢な休日を過ごせる場所
「コガネクラフト」は2023年4月12日に創業し、クラフトビールとホットドッグをメインに提供するビアスペースである。
店舗は金公園近くのビルの2階に位置し、店内は木を基調としたシンプルで清潔感あふれる空間だ。大きな窓からは金公園の芝生が見渡せ、まさに、大人がゆったりとリラックスできる贅沢なひとときを提供している。
「店舗が金公園や金神社の隣にあるということと、提供するビールが黄金色であること、この2つの特徴を組み合わせて、『コガネクラフト』と名付けました。」
店名の由来について、そのように話す酒井さん。出身は各務原市だが、長らく岐阜市に住んでいる。一つ上の階には、酒井さんが経営している別のBAR「Stare at the time」もある。
「この地で18年間BARを営業しているので、地域に根付いた店舗になっていると考えています。各務原市と同じぐらい岐阜市も好きなんです。」
地域密着でBARを営む酒井さんだが、なぜあえて路線を変えて、別店舗を始めたのだろうか。それは、酒井さんがクラフトビールを飲んで体験した感覚をお客様にも味わってほしい、という想いからだった。
「娘と伊奈波神社の麓の公園に行ったのですが、公園の近くにクラフトビールの醸造所があるのを見つけて、テイクアウトしました。娘と公園のベンチに座って買ったビールを飲んでいたら、すごく贅沢な時間に感じました。まさに「良い休日感」を味わえたんです。」
もともとこの場所は事務所として使用していたが、もっと有効活用したいと新しい事業を模索していた。それに加えて、近くの金公園がリニューアル(令和5年3月)することと、公園で良い休日感を味わった体験が重なり、「コガネクラフト」構想が始まったのである。
「コンセプトは、『ちょっと贅沢な休日を過ごしてみませんか?』です。自分が味わったこともあり、世の中のパパさんたちに向けたメッセージ性が強いんです。」
金公園の近くにある、ちょっと贅沢な休日を過ごせるビアスペース、それが「コガネクラフト」である。


②こだわりの地ビールとホットドッグ
「コガネクラフト」の看板メニューは、地元産のクラフトビールとホットドッグである。
「提供するビールは、伊奈波神社の山道の麓にある醸造所で作られています。岐阜市で生まれた地産地消のビールとして、自信を持って提供しています。」
酒井さんは、最初にこのビールを飲んだときから、「ぜひ仕入れたい!」という想いを募らせ、知人の紹介でようやく醸造所の社長とつながることができた。酒井さんの強い想いが伝わってくる。
ホットドッグには、「メツゲライ イノウエ」のソーセージを使用している。添加物を使わず世界金賞を受賞した、こだわりのソーセージ専門店だ。
「メツゲライ イノウエ」のソーセージを採用したのは、醸造所の社長との相談がきっかけだという。商売において、いかに人とのつながりが大切かが伝わるエピソードである。
「ソーセージに合わせたトマトソースは、当店オリジナルです。バンズとソーセージとトマトソースの三位一体の味にこだわり、試作を重ねて完成させました。私が考える理想のソースなんです。」
「コガネクラフト」では、「ちょっと贅沢な休日を過ごしてみませんか?」というコンセプトで、ビールもホットドッグも厳選した素材にこだわっているため、価格はやや高めとなっている。
「良い材料を使う以上、どうしても価格は少し上がります。だからこそ、自分へのご褒美や、たまの贅沢として時間を過ごしていただきたい、と想いを込めてお客様をお出迎えしています。」
金公園で遊んでいるご家族の方が、「ちょっと喉が乾いた」や「小腹が空いた」と言って、気軽に立ち寄っていただければと、酒井さんは語る。
家族で過ごすかけがえのない時間に彩りを添える場所として、「コガネクラフト」を訪れてみる価値は十分にあるだろう。

③お酒は人との出会いを紡ぐ架け橋
酒井さんはこれまで飲食業界一筋で仕事をしてきた。BARの他にも、ラーメン屋、定食屋、居酒屋、ホテルなど、多様なジャンルに精通している。
さまざまな飲食業態で経験を積む中で、「いつかは自分の店を開きたい」という想いを抱いていたと、酒井さんは振り返る。
「もともと可児でカジュアルバーを経営していたのですが、次はオーセンティックな店を開きたいと考えているときに、3階のBARの前のマスターが辞めるという話を聞いて、私が引き継ぎました。昔からめちゃくちゃ格好良い店だったんです。」
3階のBAR「Stare at the time」を18年間安定して経営をしている実績からも、飲食店経営においても酒井さんの知見の深さがうかがえる。
「私は、お酒を飲むのが好きというよりも、自分がお酒を提供したり、誰かと一緒にお酒を飲み交わすのが好きなんです。お酒を通じて、誰かと会話や時間を共有できるのが楽しいんです。」
酒井さんにとって、お酒は人との出会いを紡ぐ架け橋なのだ。2店舗の経営をする酒井さんの休日の過ごし方についても聞いてみた。
「僕は、家族と過ごす時間が好きなんです。特に娘とは休日に一緒に出掛けたりします。僕にとっては家族と過ごす時間がとても幸せなんです。」
インスタグラムに娘さんとの写真を投稿しているが、その温かな気持ちが伝わる素敵なパパの姿が写っている。
酒井さんにとって仕事は、「自分で選択して決めているものだから楽しい」と話している。
自分で選択することで、好きなものや楽しいものに囲まれて生活する酒井さん。ある種の理想的な生き方を示しているのかもしれないと感じた。

④岐阜中のクラフトビール提供を計画
「コガネクラフト」の今後の展望は、岐阜中のクラフトビールを提供することだ。
「現在、岐阜県内に8ヵ所の醸造所があるのですが、その8ヵ所全部と契約をして、いずれはすべてのビールを楽しんでいただける場にしたいと考えています。」
岐阜県内のクラフトビールが揃い、県内の醸造所巡りをここで体験できる構想は、想像するだけでワクワク感が湧いてくる。しかし、この展望には課題もあると、酒井さんは胸の内を明かす。
「数百万円の投資をすれば、物理的に実現できるのですが、今はまだ、来店されるお客様の数が安定しなので、今すぐにその計画を始めても結局ビールが残って廃棄することになります。なので、お客様の数が増えて、ビールがある程度回転するようになってから始めようと考えています。」
酒井さんは、その他にも様々な課題があると話してくれた。課題に対して、長年の経験をもとに大きく舵を切ろうとしている。
「先に理想の形を作ってお客様を呼ぶのか、お客様が増えてから理想の形を作るのか。この判断は、商売の難しさでもあり、面白さでもあるんです。大変なことはたくさんありますが、自分の好きなことをしているので、毎日楽しんでいます。」
今後の「コガネクラフト」の動向に期待が高まる。
⑤岐阜と人をつなぐ場所として残したい
酒井さんの夢は、今経営している2店舗をずっと岐阜に残すことである。
「私が引退した後も店を残せるように、店を任せる人材を育てたいと考えています。昔は自分の引退と同時に店も閉めようと考えていましたが、今ではうちのような場所が岐阜に必要だと感じるようになりました。」
18年間岐阜に根付いて営業する中で、地域のお客様とのつながりの大切さを学んだという。
「公園に来たお客様が気軽に顔を出したり、雨宿りがてら利用してもらえたり、近所で営業している飲食をみんなで持ち寄ったり、街と人をつなぐ場所でありたいんです。」
今後は、岐阜全体を盛り上げる活動をしたいと話す酒井さん。地域密着の店舗運営や、岐阜を愛し岐阜を盛り上げたい人とつながっていきたいと、今後の夢を語った。
金公園に隣接する「コガネクラフト」は、岐阜市のクラフトビールと世界金賞受賞のソーセージを使用したホットドッグを提供する、こだわりのビアスペースである。多様な飲食業態に精通する店主が、ちょっと贅沢な休日を演出する空間を作り上げている。
公園遊びの休憩に、家族とのかけがえのない時間に、あるいは自分へのご褒美として、ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。お金では変えられないあなただけの価値と出会えるだろう。

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