卸売・小売業
各務原市

植物の新たな魅力に気付ける「Bee Garden」を訪ねてみた。

植物の新たな魅力に気付ける「Bee Garden」を訪ねてみた。
TOM
TOM
部屋に観葉植物を置いたんだ〜 これで癒しのクマ空間完成だよ!
SARA
SARA
いいじゃない!ちゃんとお世話して長く育てなきゃね。
TOM
TOM
もちろん!毎日ハチミツをたっぷりかけて栄養満点にしてるよ!
SARA
SARA
だからずっとアリが行列作ってるのね・・・
この記事は約6分で読めます。
各務原市にある「Bee Garden」をご存知だろうか。
植物好きの社長が営む植物専門店で、インスタライブでの植物販売や、独自のサービスで差別化を図っている。今回は、代表取締役 K社長にお話をうかがった。
今回のツムギポイント
  • 創業のきっかけは社長の植物好き!
  • 正しい植物の知識を伝え信頼構築へ
  • インスタライブで植物販売!
  • 全てはお客様の喜ぶ顔を見るため
  • 夢は販売もできる植物園を作ること

①創業のきっかけは社長の植物好き!

 

創業4年目を迎える植物専門店Bee Garden(ビーガーデン)。豊富な品揃えと珍しい植物により、初心者からベテランまで幅広い層から支持を集め、全国の植物ファンから注目を集めている。

 

岐阜出身のK社長は、もともと名古屋や三重で別の事業を展開していたが、地元に帰って事業を立ち上げようと決意する。

 

「私の『植物好き』という情熱と、『他の植物専門店には無い面積の広さ』という二つの強みを活かせば、独自性のある店舗展開ができると考え、創業しました。」

 

店名の「Bee Garden」には、K社長の人生に深く関わる「8」という数字が隠されている。

 

植物に欠かせない植木『鉢』にも『ハチ』が含まれますし、他にも様々な面で『8』という数字との縁を感じて名付けました。」

 

植物への熱意と広い店舗面積を強みに、「何とかなる!」という前向きな姿勢で進み続け、Bee Gardenは着実に成長を遂げている。

 

②正しい植物の知識を伝え信頼構築へ

 

Bee Gardenが掲げるコンセプトは、「もっと早く知りたかったと思わせる植物屋」である。植物に興味を持たない人でも楽しんでいただきたい、という想いを込めてサービス向上に取り組んでいる。

 

「このコンセプトは、お客様からよくいただく嬉しい言葉なんです。最初は興味がなかった方も『何これ?見たことない!』と可愛い植物に魅かれ、やがて育ててみたいと思うようになり、植物の魅力に引き込まれていく方が多いんです。」

 

Bee Gardenは植物販売にとどまらず、植物に関する正しい知識のアップデートを重視している。

 

「時代の経過とともに、植物の知識も常にアップデートされています。また、異なる植物同士の交配により、次々と新しい植物が生まれています。そのため私たちは、お客様に最新の正しい植物の知識を伝えることに価値を見出し、大切にしています。」

 

この姿勢は徹底されており、特にオンライン販売のお客様との信頼関係構築にも力を入れている。対面ではないからこそ、一通一通手書きの手紙を添えているという。

 

「お客様への手紙を全て手書きにしているのは、直接会えないお客様にもBee Gardenの植物への想いを知っていただきたいからなんです。時間はかかりますが、喜んでいただける方が多いので、これからも続けていきます。」

 

「もっと早く知りたかったと思わせる植物屋」を目指し、一人ひとりのお客様へ真心を込めて、植物の魅力を伝えている。

 

③インスタライブで植物販売!

 

Bee Gardenの強みは以下の3つである。

 

1.入手困難なレアな植物も仕入れる

仕入れはK社長が自ら担当。国内外も含めて生産者の元へ足を運ぶこだわりを見せる。

 

「海外の仕入先は、世界で一番植物が集まる国、タイがメインです。タイは植物が育ちやすい気候で、日本の気候でも育てやすい珍しい植物を仕入れています。」

 

2.植物の育て方を親身になって丁寧にレクチャー

ご来店いただいたお客様との会話や、インスタグラムのDMを通じた、きめ細かなアフターサービスにより、デリケートな植物であっても安心して育てることができる。

 

「一般的に冬場は植物の購入を控える方が多いのですが、当店では丁寧にレクチャーするようにこころがけていますので、年間を通して多くのお客様に植物を楽しんでいただいています。植物も同じ生き物。大切に育ててほしいという想いを込めてアドバイスをしています。」

 

3.インスタライブで植物販売!

1年前から毎週木曜日に開催。毎週常に250人以上が集まり、ライブ配信で植物の紹介をし、オンライン販売を組み合わせている。この取り組みの反響は大きく、今では他の植物屋も真似し始めているほどだ。

 

「当初は植物の紹介が中心でしたが、お客様からの『今すぐ購入したい』という声に応え、通称『買いますライブ』として進化しました。先駆者として、多くのお客様にご支持いただいています。」

 

K社長は、知らないことを学び、新しいことに挑戦する姿勢を大切にしている。その好奇心が、植物のライブ配信というユニークな販売方法を生み出し、大きな成果へと結びついている。

 

④全てはお客様の喜ぶ顔を見るため

 

K社長は、プライベートでも植物中心の生活を送っている。最近は、毎週木曜日のライブ配信に注力しており、お客様の期待に応えるべく準備に余念がない。

 

「『この植物であれば、あの方に喜んでいただけるだろう』とお客様を具体的に想像しながら仕入れています。さらに、日本ならではの良さである、四季を楽しめる植物も集めています。大変ですが、全てはお客様の喜ぶ顔を見るためです。」

 

そんなユーモア溢れるK社長が、特にオススメする植物が「ビカクシダ」だ。コウモリが羽を広げたような様子にも似ていることから「コウモリラン」とも呼ばれ、壁に掛けられるインテリアとしても人気を集めている。

ビカクシダは種類が多く、少し手間は掛かるものの仕立てるのが面白いという。仕立てるというのは、苔(コケ)をきれいに整えることを指し、丸くきれいに仕立てることで、植物は綺麗に育つという。

 

「当店には、ビカクシダ専門の部屋を用意しています。ビカクシダを生で見たいという理由だけで、遠方からも様々なお客様がお越しになるんです。」

 

Bee Gardenには、珍しい植物との出会いや、独特の店舗の雰囲気を求めて、全国各地から連日植物好きが訪れる。

 

⑤夢は植物販売ができる植物園を作ること

 

K社長は、正しい植物の知識をお客様に伝えるべく、スタッフの教育や育成も大切にしている。現在のスタッフは20代中心で、一から植物の知識を学んでもらっている。

 

「スタッフには、お客様からの質問や手紙を通じて、実践形式で知識のインプットとアウトプットを行ってもらいます。お客様の質問がわからなければ私に聞き、答えをスタッフからお客様に伝える流れにしています。これにより、自分でインプットとアウトプットができ、自然と覚えることができます。」

 

手紙を書くことも、種類豊富な植物を覚える、効果的な方法として活用している。

このように、スタッフの教育を優先する考えのため、店舗拡大は考えていないという。植物の知識は覚えることがたくさんある。店舗を広げることで、スタッフへの教育やサポートが行き届かなくなる恐れがあるからだ。

将来の展望について尋ねると、新しいことに挑戦する姿勢を大切にする、K社長らしい夢が語られた。

 

「岐阜で、植物販売もできる植物園を作りたいです。たとえば、東山動物園に植物園があるのをご存知ですか?その都市をイメージした装飾を行い、独自性で魅了しています。ただ、基本的に観覧だけなんです。私の構想は、植物の観覧と販売ができる植物園を展開したいのです。ずっと考えている夢です。」

 

植物への情熱と広い店舗面積を強みに創業したBee Gardenは、珍しい植物の取り扱いと丁寧なアフターサービスにより、全国の植物ファンを魅了している。

 

インスタライブでの植物販売や、一通一通真心を込めた手書きの手紙など、独自のサービスを展開している。
植物好きの方はもちろん、今まで植物に興味を持たなかった方、毎週木曜日のインスタライブ配信をチェックしたり、店舗に足を運んだりしてみてはいかがだろう。まだ知らない植物の魅力が、きっと待っている。

 

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