背骨を整えてあなたの未来を変える「KEEL BODYWORK」を訪ねてみた。





理学療法士による「整体×パーソナルトレーニングのいいとこどり」をしたプログラムが話題のボディーワークスタジオである。今回は、代表で理学療法士の伊藤 真也(いとう しんや)様にお話をうかがった。
- 背骨から整えるボディワークスタジオ
- 「障害を未然に予防したい」がきっかけ
- 整体×マンツーマンのいいとこどり
- 体幹×足!ベアフットネス始動!
- これからも想いを言葉にして発信し続ける
①背骨から整えるボディワークスタジオ
KEEL BODYWORK(キールボディーワーク)は、理学療法士である伊藤さんが、2023年10月に開業したボディワークスタジオだ。背骨に着目し、体幹トレーニングを中心とした姿勢改善をコンセプトにしている。
「背骨は姿勢を保つうえで非常に重要です。当店では、一般的な筋力トレーニングとは違い、正しい姿勢を保ちつつ体幹を使いこなすためのトレーニングを行っています。」
このトレーニングにより、日常生活やスポーツにおいてバランスよく身体を動かすことができるようになるという。具体的には、野球肘やテニス肘、あるいはゴルファーに多い腰痛など、スポーツやライフスタイルに関連した怪我の予防に繋げたいと、伊藤さんは考えている。
伊藤さんはもともと学生時代に野球に打ち込んでいたこともあり、スポーツに関わる仕事がしたいという想いを抱いていた。
「私は体を動かすことが好きで、当初は体育教師になりたかったんです。紆余曲折あり、周囲から理学療法士の職業を紹介され、スポーツトレーナーのようなイメージで強く惹かれたのがきっかけです。」
理学療法士として病院に勤務していた頃は、整形外科の患者さんを多く担当し、運動機能の回復や再発予防に取り組んでいた。KEEL BODYWORKでは、レッドコードという器具を使い、身体を宙に浮かせるトレーニングを行っている。身体を吊り下げて無意識の力みを取り除き、自然な姿勢=ニュートラルポジションを引き出すことが目的だ。
「人は寝ているときでも、無意識に筋肉を使っているため、宙に浮かすことで脱力状態にして、本来の身体の状態を可視化するんです。そのうえで、空中で身体を支えるには体幹や背骨を正しく使う必要があるため、自然と身体の軸を意識するトレーニングとなります。」
床の上で行う体幹トレーニングとは異なり、不安定な状況で身体を保持するため、姿勢の癖や歪みに気づきやすいのも大きな特徴だ。
「店名の『KEEL』は船の竜骨を表す言葉で、人で言う背骨に当たる部分なんです。響きもカッコ良かったため採用しました。」
店名にも「背骨に着目した体の動かし方」を大切にしている想いが込められている。KEEL BODYWORKは、理学療法士が提案する「背骨から整える」をコンセプトに、バランスよく身体を動かすための場。姿勢や体幹を整え、日常の動きやスポーツによる怪我予防をサポートしている。
②「障害を未然に予防したい」がきっかけ
KEEL BODYWORKを開業したきっかけは、「もっと早い段階で関われば、怪我は防げるのではないか?」という想いからだった。
伊藤さんは理学療法士として、三重県の病院で6年、鹿児島県屋久島で6年の計12年間、リハビリの現場で経験を積んだ。具体的には、怪我や病気をした方が、日常生活や競技への復帰を目指すための「回復・再起」をサポートするものだった。
「長年の現場経験を通じて、リハビリではなく『障害を未然に防ぐ方法』に焦点を当てた活動を始めたいと決意しました。」
予防に関わる働き方を模索している時、岐阜にあるクリニックから「健康の維持や病気の予防を目的とするメディカルフィットネスの立ち上げに関わらないか?」と声がかかったのだ。
「そこで糖尿病や肥満の予防を目的とした指導などに約3年間携わることができました。予防について様々なことを学んだことで、自信に繋がったのだと思います。私が本来持ち合わせている強みも活かして、内科的な予防ではなく、もっとフィジカルに特化したサポートやトレーニングプログラムを提供したいと想いが強くなり、開業へと舵を切ることになりました。」
開業の地に岐阜を選んだのは、岐阜で築いた人間関係や、その人たちからの応援が大きかったからだという。伊藤さんは「怪我を未然に防ぎたい」という想いからKEEL BODYWORKを開業。リハビリ現場での経験を通じて、予防への強い関心が開業の原動力となった。


③整体×マンツーマンのいいとこどり
KEEL BODYWORKの強みは、「整体×パーソナルトレーニングのいいとこどり」にある。今やフィットネス業界は多様化し、筋トレやヨガ、ピラティスなどさまざまな選択肢がある。その中で、理学療法士としての経験を活かし、身体のメンテナンスも含めたサポートをマンツーマンで提供している。
「当店は、トレーニングというよりも『コンディショニングとエクササイズ』を中心にプログラムを作っています。そのため、『最近身体が弱ってきた』『腰が痛くなってきた』『そろそろ運動を始めたい』と感じている方に特にオススメします。今、不調を感じている方にこそ、ぜひ来てほしいです。」
最近では、ゴルフの上達を目指す30代の男性に特に好評だと伊藤さんは教えてくれた。コンディショニングメニューの内容は伊藤さんオリジナルで、お客様一人ひとりのニーズやライフスタイルに合わせて独自に考案している。
「メニュー作成にあたってはお客様との丁寧なカウンセリングを大切にしています。そのため、初回は1時間半お時間をいただき、じっくり話を聞きながら身体の状態をみています。」
医療従事者ならではの知見に基づいた指導と丁寧なカウンセリングが、さらなる信頼や安心感に繋がっている。その結果が現れているのが、来店者のほとんどが既存のお客様からの紹介である点だ。お客様同士の口コミや信頼関係によって自然と紹介の輪が広がっていると、伊藤さんは話す。
「身体の状態を丁寧に把握した上で一人ひとりに合わせたメニューを提供するのが当店の強みです。それを良いと感じたお客様が、同じ世代の知人にも紹介してくださり、輪が広がっていると感じています。」
整体とパーソナルトレーニングを融合したKEEL BODYWORK。一人ひとりに合わせた丁寧な対応が魅力だ。確かな信頼を得ることで多くの人に支持され、紹介の輪により支えてられている。
④体幹×足!ベアフットネス始動!
伊藤さんは今後、「足」に注目し活動を広げていきたいと語る。世間一般には足の重要性が十分に知られておらず、特に若い世代やアスリートに向けて「正しい足の使い方」の啓発を行いたいと、決意を語る。
「これまで重視してきた『体幹』を支えているのは『足』なんです。今は『足と体幹の二本柱』をテーマに構想を練っています。今後は健康維持のために、『体幹と足元の軸づくりの大切さ』を、幅広い世代に向けて発信したいと考えています。その第一弾として、裸足トレーニングを取り入れた独自プログラム『ベアフットネス』を立ち上げました。」
また、理学療法士である強みを活かし、医学的知見に基づいた適切なエクササイズを提供できる店舗を増やしたいとも考えている。そのためにも、伊藤さんの想いに共感する仲間探しも視野に入れている。さらに、伊藤さんが描く無限の構想は続く。
「低価格で通える『24時間型フィットネス+月1回のプロによるマネジメント』というビジネスモデルも構想しています。できるだけ多くの人が通いやすいよう、ハードルを下げた循環型の仕組みづくりを目指しています。」
体幹に加え「足」に注目した新たな構想が進行中。裸足トレーニングを活用した「ベアフットネス」を皮切りに、誰もが無理なく通える仕組みづくりを目指している。

⑤これからも想いを言葉にして発信し続ける
KEEL BODYWORKを開業して1年以上が経過した今、伊藤さんは今までのことを振り返る。
「いきなり独立していたら、きっと今の形にはなっていなかったと思います。」
独立前、メディカルフィットネスの現場で実務経験を積んだことが、今の土台になっているという。価格帯の相場感やお客様のリアルなニーズ、サービスに対する反応など、現場で直接感じられたことが大きな財産となった。
「開業当初は不安もありましたが、この経験があったからこそ、ある程度の自信を持って一歩を踏み出せたと考えています。」
そして今、伊藤さんが何よりも大切にしているのが、「想いを言葉にして発信し続けること」だという。
「自分がやりたいことを言葉にして伝えていくと、不思議と共感してくれる人が現れ、自然とチャンスも広がっていくんです。それを実感しています。」
現在も新しい取り組みの「ベアフットネス」などを、自身の言葉にして発信し続けている。
「ある日ふと、『そういえばあの人、そんなこと言ってたな』と思い出してもらう。そんな些細なきっかけが、新しいつながりやチャンスに繋がると考えています。」
言葉ひとつで未来は変わるという想いは、伊藤さんの新たな原動力となっている。
KEEL BODYWORKは、理学療法士による「背骨から整える」をコンセプトとした、ボディーワークスタジオである。整体とパーソナルトレーニングを融合し、医学的知見に基づいたプログラムが大きな魅力。また、丁寧なカウンセリングと個別メニューにより、多くの人に支持されている。
身体の不調を感じている方、運動を始めたい方は、一度足を運んでみてはどうだろう。きっと、自分に合ったケアと気づきが得られるはずである。

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