サービス業
岐阜市

サウナ初心者にも優しい岐阜の隠れ家「ASP SAUNA」を訪ねてみた。

サウナ初心者にも優しい岐阜の隠れ家「ASP SAUNA」を訪ねてみた。
TOM
TOM
ふぅ〜、サウナって最高だよねぇ。ととのい過ぎて、森と一体化しそうだよ〜。
SARA
SARA
え?ちょっと何言ってるか分からないわ・・・
TOM
TOM
よし、次は外気浴しながらハチミツ食べよ!「ハニーとハニーを食べる」なんてね!✨
SARA
SARA
・・・さっきから何を言ってるの?・・・ととのう邪魔しないでよ・・・
この記事は約7分で読めます。
岐阜市にある「ASP SAUNA」をご存知だろうか。
岐阜発の男女が利用できる、完全個室・貸切型のプライベートサウナ施設だ。今回は、代表取締役 吉村 敏久(よしむら としひさ)様と、店長 安江 光里(やすえ ひかり)様のお二人にお話をうかがった。
今回のツムギポイント
  • 設備会社発!サウナファン発掘拠点!
  • 女性も安心!貸切サウナ体験
  • 吉村社長が説く「ととのいの極意」
  • 接客力で勝ち残るサウナ戦略
  • サウナを通じて岐阜を盛り上げる!

①設備会社発!サウナファン発掘拠点!

 

「ASP SAUNA」は2024年10月に開設した、全室サウナと水風呂を備えたプライベートサウナである。

 

運営母体は、有限会社エイ・エス・ピー設備(ASP設備)で水をきれいにするために使用される、ろ過器の専門メーカーである。

 

ASP設備は私の父が創業し、今年で25年を迎えました。私は2代目で、新たな事業展開としてサウナ事業に着手しています。」

 

「ASP SAUNA」を開設した背景には、3つの理由がある。

1. 自社製品の品質を体感してもらうため

ASP設備は、温浴施設やプール向けのろ過器メーカーとして25年の歴史を持ち、先代からのオリジナル製品は特許出願済み。近年は高性能・純国産のサウナ製品も取り扱い、その質の高さを体感できる場として、展示と体験を兼ねたサウナ施設を設けた。

 

2. サウナファンを育て、温浴文化を広めたい

もともと温浴施設のメンテナンスを主業とする中で、業界全体を盛り上げたいという想いがある。そこで、自社でファンを生み出し、サウナの魅力を発信する拠点として事業を開始。実際に、「岐阜#サウナ図鑑」も制作し、岐阜のサウナ文化の魅力を伝える活動にも力を入れている。

 

3. 地元・岐阜をもっと盛り上げたい

吉村社長が生まれ育った岐阜への強い地元愛も、事業立ち上げの大きな原動力となった。地域の魅力発信の一環としてサウナを位置づけ、人と地域をつなぐ存在になりたいという想いが込められている。

 

企業名であり店名でもある「ASP」には、それぞれ「Amenities(快適さ)」「Space(空間)」「Pursuit(追求)」の頭文字から構成されている。

 

「『快適な空間を追求する設備会社』という経営理念を表しています。サウナにおいても『快適な癒しの空間』を追求する姿勢は一緒だと、社内で意見が一致し名付けました。」

 

経営理念と一貫性を持たせるため、社名の「ASP」を活かし、シンプルに「ASP SAUNA」としたそうだ。

 

設備会社としての技術力と地域愛を紡ぎ合わせ、サウナの魅力を体感できる場として生まれた『ASP SAUNA』。その背景には、人と地域をつなぐ温かな挑戦がある。

 

②女性も安心!貸切サウナ体験

 

「ASP SAUNA」では、サウナそのものの造りや品質にも強いこだわりを持っている。特にバレルサウナは、茨城県の専門メーカーと提携し厳選された質の高い製品を採用。

 

内部が総ヒノキ造りで、断熱・防水施工の上に「サームウッド」と呼ばれる燻製処理された杉材を使用。外壁は鎧張りという伝統的な技法で仕上げられ、大工の手作業によって丁寧に組み上げられている。

 

「自宅の一室としても使えるほどの保温性があるんです。ASP設備のサウナ製品は、専門メーカーとタッグを組んで提供する点が大きな強みとなっています。」

 

ASP設備が提供する極上のサウナを体験できるのが、「ASP SAUNA」ということである。

「ASP SAUNA」の特徴は、大きく2つある。

 

1.岐阜発「プライベートサウナ」

事前のヒアリング調査で、サウナに興味はあるが一人では行きづらいと感じている女性が多いことがわかり、サウナ好きのパートナーと一緒に利用できる空間を提供することで、サウナ入門を後押ししたいという想いから設計された。

 

安江店長もサウナ未経験からスタートしており、初心者の気持ちに共感できるという。

 

銭湯などは、サウナー(愛好者)の方がすごく多いし、その中に入るのって勇気がいるんですよね。だからこそ、『ASP SAUNA』はプライベートサウナになっているので、周りを気にせず体験できおすすめです。

 

サウナを好きになるきっかけになればという想いが込められている。

 

2.「地下水」(井戸水)を活用し、一部の部屋は源泉かけ流し仕様

サウナ愛好者にとって井戸水の冷たさや水質の良さを重視するニーズがあることに着目。「ASP SAUNA」には3つの個室タイプ(バレルサウナ、アップライトサウナ、薪サウナ)があるが、いずれも「地下水」(井戸水)を活用している。

 

「うちで提供しているのはミネラル豊富で透明度の高い良質な地下水です。さらに、『アップライトサウナ』では水風呂に源泉かけ流しシステムを採用しており、新鮮な水が常に注がれているのが特徴です。」

 

ろ過には自社のろ過器を使用し、清潔かつ快適な環境を提供している。このように、水に徹底的にこだわり、水に徹底的にこだわり、サウナ体験の質を高めている。

 

水への徹底したこだわり、そして誰もが入りやすい空間設計。「ASP SAUNA」は、サウナ体験の新しい入口として、安心と上質を両立した施設である。

 

③吉村社長が説く「ととのいの極意」

 

「ASP SAUNA」を通じて、一人でも多くの方にサウナの魅力を広げたいとしているが、もちろん吉村社長自身も、サウナに強く魅了されている一人だ。

 

現在の「第三次サウナブーム」よりも前からサウナに親しんでおり、以前から仕事を通じて温浴施設に関わっており、サウナを利用する機会も多かった。しかし、当初はいわゆる「ととのう」感覚には至っていなかったという。

 

「第三次ブーム以降、改めてサウナの入り方を学び、実際に『ととのう』体験をしたことで、サウナの魅力に本格的にのめり込むようになりました。」

 

吉村社長は、自身の経験からサウナの魅力は「ととのう」体験にあると断言する。

 

「アトラクションに例えると、サウナと水風呂は待ち時間で、外気浴が本番で『ととのう』なんです。サウナに10分入り、水風呂に1分浸かった後、外気浴を10分、これを3セット行ってみていただきたい。頭からふわっとした気持ち良さを体験できますよ。」

 

初めての人にとって水風呂のハードルは高いが、少し頑張って越えることで「ととのう」ことができるという。吉村社長自身も、最初は水風呂を避けたくなるが、外気浴で得られる極上のリラックスのためにも、是非体験してほしいと強く語っている。

 

「この心地よさは、β-エンドルフィン(幸せホルモン)の分泌や、自律神経への作用が関係しており、気分がすっきりすることがデータで実証されているようです。」

 

吉村社長が体験をもとに語る「ととのい」の極意。サウナ→水風呂→外気浴を3セットがおすすめのサウナ流儀である。

 

④接客力で勝ち残るサウナ戦略

 

現在の大きな課題は、平日の集客の少なさだと、吉村社長は話す。

 

休日はカップルなどのお客様が来店され増えているが、特に平日の昼間の時間帯の予約状況に余裕があり、週末とのギャップが顕著になっている。

 

課題を受けて施策に取り組んでいる。サウナ利用者の多くが「今、時間が空いたから行きたい」と感じる突発的な一人利用であることがわかり、新たにソロサウナプランを導入したのである。

 

「オープン当初は2人以上のプランのみを提供していました。現在は、平日昼の時間帯にどうやってサウナに興味を持つソロ利用者を取り込むか、試行錯誤を重ねている段階なんです。」

 

さらに、他施設との差別化につながる「接客力」にも力を入れている。

 

「サウナ施設が増える中で、最終的にお客様が選ぶ理由は『人』だと考えています。そのため、スタッフ一人ひとりがお客様としっかり会話し、信頼関係を築くことを大切にすることを心がけています。」

 

最終的に、「あの人に会いたい」「応援したい」という想いで来店してもらえる関係性づくりを目指している。

 

「ASP SAUNA」では、効率的な視点で1人でも回せる場面はあるが、「会話の時間をしっかり持つ」ことを重視するため、あえて2人体制で運営している。

 

この姿勢が、将来のリピーター獲得やファンの増加につながると信じ、スタッフ全員で取り組んでいる。

 

⑤サウナを通じて岐阜を盛り上げる!

 

「ASP SAUNA」は現在、徐々に認知が広まり、特にInstagramでの発信が功を奏し、フォロワー数の増加とともに来訪者も増えている。

 

「サウナの健康や美容への効果にも注目し、サウナの入り方や効果など、お客様にとって有益な情報を積極的に発信しています。特に女性客やカップル・夫婦での利用が多く、サウナに対する興味が広がっていることを実感しています。」

 

今後も情報をブラッシュアップさせ、より多くの人に「ASP SAUNA」を知ってもらいたい、ファンを増やしたいという想いがある。

 

吉村社長は岐阜生まれ岐阜育ち。「ASP SAUNA」を通じて、岐阜をもっと盛り上げたいという強い使命感を抱いている。この思いは、会社のロゴデザインにも明確に表現されている。

 

「ロゴの『A』はASPの頭文字で、ロウリュウの湯気に包まれたようなイメージにしています。さらに、末広がりの形状には、事業に関わるすべての人の繁栄を願う気持ちが込められています。水の落款は水へのこだわりと大切にする心を表しています。」

 

今後も、地域に根差しながら、サウナ事業を通じて岐阜の魅力を発信し、地域活性化に貢献することが目標である。岐阜を観光や移住のきっかけとなるような場として、「ASP SAUNA」がその一助になることを大きな展望として目指している。

 

岐阜発の『ASP SAUNA』は、上質なサウナと地下水の水風呂、そして温かな接客が融合した唯一無二の体験型施設である。

 

特に平日は静かに過ごせる穴場。まだ訪れていない読者には、今すぐ予約して「自分だけのととのう時間」を体験してみてほしい。

 

SNSで記事をシェアしよう

RECOMMEND

記事一覧へ戻る

Instagram