医療・福祉
笠松町

地域に根ざした歯科医療を提供する「えそらデンタルクリニック」を訪ねてみた。

地域に根ざした歯科医療を提供する「えそらデンタルクリニック」を訪ねてみた。
TOM
TOM
最近、歯医者さんに行ったら『痛かったら左手あげてくださいね〜』って言われたんだけど・・・
SARA
SARA
うんうん、よくあるわよね。
TOM
TOM
何もされてないのに怖すぎて最初からずっと両手あげてたよ〜〜
SARA
SARA
・・・ビビリすぎよ、きっと先生も困ってたわよ・・・
この記事は約7分で読めます。
羽島郡笠松町にある「えそらデンタルクリニック」をご存じだろうか。
患者様が心から安心して治療を受けられるよう、多岐にわたる配慮と質の高い医療サービスを提供している。 今回は、院長の犬飼 啓介(いぬかい けいすけ)さんにお話をうかがった。
今回のツムギポイント
  • プライバシーの徹底保護と、心に寄り添うカウンセリング
  • 異色の経歴が育んだ「リーダーシップ」と「チーム医療」
  • 地域への深い愛情と、歯科医療を通じた貢献
  • 自然への敬愛と、歯科医療の未来への展望

①プライバシーの徹底保護と、心に寄り添うカウンセリング

 

『空のような、海のような、すべてを優しく包みこむ大自然のような歯科医院』をコンセプトに掲げ、患者様一人ひとりに深く寄り添い、心から安心して治療を受けてもらうための細やかな配慮を凝らしている『えそらデンタルクリニック』。

 

多くの患者様が抱える歯科医院特有の緊張感や、他者に治療内容を聞かれることへの抵抗感を解消するため、すべての診療室とカウンセリングルームを完全個室に設計。これにより、患者様のプライバシーが厳重に保護されるだけでなく、治療に伴う機械音や薬剤の匂いも遮蔽され、心身ともにリラックスして治療に臨める環境を実現している。

 

「患者様さんが本来願っている、本音の部分をしっかり引き出すために、患者様さんが話せる環境を作りたいと思ったんです。丁寧にカウンセリングを行い、患者様が自身の口腔内の状態や治療について深く理解し、納得した上で治療を選択してほしいと思っています。」

 

患者様が抱える懸念や希望をじっくりと傾聴し、それらを考慮に入れた上で、最適な治療計画を共に立てることを重視しているのだ。十分な説明を行うことで、患者様とクリニック間の認識のずれをなくし、患者様が自身の治療に心から納得し、主体的に取り組むことができる。こうした丁寧な進め方で、信頼関係も築かれていくのだ。

 

また、歯科治療への抵抗感を軽減するため、痛みに最大限配慮した治療を徹底。麻酔注射の際には表面麻酔と電動注射器を用い、患者様がほとんど痛みを感じないよう細心の注意を払うことで、通院のハードルを大きく下げている。

 

クリニックには、3D歯科用CTスキャナー、サージテル(拡大鏡)、3D口腔内スキャナーといった最新鋭の機器が導入されている。これらの機器は、患者様への的確な診断と妥協のない治療を支える基盤となっており、患者様からの厚い信頼を築く上で欠かせない要素となっている。

 

②異色の経歴が育んだ「リーダーシップ」と「チーム医療」

 

歯学博士としての専門知識に加え、岐阜県初のプロバスケットボールチーム『GIFU SWOOPS(岐阜スゥープス)』の元プロバスケットボール選手という異色の経歴を持つ犬飼院長。

 

朝日大学歯学部を卒業後、歯科医師として働きながら、仲間とチームを立ち上げ、アマチュア日本一を経験。その後、『GIFU SWOOPS』としてBリーグへのプロ化を成し遂げ、2018年から2020年までプロ選手として活躍していた。

 

「いつか開業したいという気持ちはずっとありました。医療とスポーツって、ジャンルは違えど、地域に貢献するという意味では一緒じゃないですか。開業医とプロ選手、どちらを選んでも岐阜のためにはなるけど、どちらがより僕にしかできないことだろう、今しかできないことだろうと考えた結果、自分たちで立ち上げたチームで頑張ってから、開業の道に進んでも遅くないかなと思ったんです。まずは、プロバスケットボール選手として活動しながら、勤務医として勤めるという形を選びました。

 

引退後は岐阜、愛知、三重の複数の歯科医院で研鑽を積み、開業への道を歩んできた。そして、2024年、自身の両親の故郷であり、幼少期から思い出深い岐阜の地で『えそらデンタルクリニック』を開院。スポーツの世界で培われた『チームワークの重要性』や『ゴールを目指すプロフェッショナルとしての意識』は、歯科医療の現場にも色濃く活かされている。

 

「バスケットボールは、バスケットボール以上のものを僕に与えてくれました。今の自分に繋がっていることばかりです。」

 

歯科医療もまた、院長とスタッフがチーム一丸となり、より良い治療の『ゴール』を目指している。犬飼院長は、『プロフェッショナル』として日々鍛錬を重ね、患者様に最善の医療を提供することを大切にしているのだ。

 

「もともとは、10年ほど前にあたる30代前半での開業を考えていましたが、今では開業が遅くてよかったと思うこともあるんです。勤務医としての期間が長かったからこそ、いろんな病院で経験を積むことができました。『この病院は、こんな魅力があるから患者様さんがたくさん来るんだな』とか、『こうやって地域に愛されているんだな』とか、それぞれの良い部分をたくさん見てきたことで、今の形ができたと思っています。」

 

これまでの豊富な経験が、クリニックのコンセプトや、開業時の構想につながったのだと話してくれた。

 

③地域への深い愛情と、歯科医療を通じた貢献

 

えそらデンタルクリニックは、単なる歯科治療の提供に留まらず、地域社会の一員として多角的な貢献を目指している。

 

犬飼院長が最も大切にしているのは、『患者様さんが歯科治療に対して抱くあらゆる不安を払拭し、心から安心して、納得できる治療を提供する』こと。この揺るぎない信条こそが、クリニック最大の強みであり、患者様との信頼関係を築く基盤となっている。

 

その根底にあるのは、自身のルーツであり、『GIFU SWOOPS』のホームタウンでもある岐阜への深い愛情だ。『地域の人々にとって、安心して通える身近な存在でありたい』という思いは、具体的な行動として形になっている。

 

例えば、お子さま連れでも安心して来院できるよう、広々としたキッズスペースを完備し、保育士による託児サービス(要予約)も提供しており、多くの子育て世代の親にとって大きなメリットとなっている。院内は、ベビーカーや車椅子での移動もスムーズなバリアフリー設計を採用。お子さまと一緒に入室できるゆとりのあるファミリールーム、パウダールームやおむつ交換台が設置された女性専用トイレなど、きめ細やかな配慮が随所にうかがえる。

 

さらに、医療メディア『Medical DOC(メディカルドック)』で羽島市でおすすめの歯医者さんとして紹介されるなど、外部からの高い評価も受けており、患者様からは「とても優しい話し方をされる先生で、診察台に座っていても患者様の前に来て、ちゃんと顔を見て話しをしてくださいます」と、院長の人柄を評価する声も多い。

 

院内に行き届いた細やかな配慮や地域のための取り組みは、地域住民が安心して通院できる歯科医院としての役割を確かなものとしている。

 

④自然への敬愛と、歯科医療の未来への展望

 

プライベートでは、旅行、写真、登山、ダイビングと多趣味な一面を持つ犬飼院長。クリニックの『すべてを優しく包みこむ大自然のような』というコンセプトにも深く繋がっている。

 

「『自然を愛し、大切にできる人間に育ってほしい』という両親の教育方針が、自身の感性の源になっていると思います。」

 

院内に飾られた写真のほとんどは、院長自身が撮影したものであり、その一枚一枚がクリニックに温かい雰囲気と安心感を与えている。また、クリニックの象徴である可愛らしいロゴマークは、星空の海に帰るクジラを表現しており、院長自ら撮影したクジラの写真と、星空のイメージを融合させたものだという。クリニックの柔らかく優しい雰囲気は、こうした院長の感性から生まれているのだ。

 

開業から1年が経過した現在、クリニックとしての展望をうかがってみた。

 

「目の前にあることを精一杯やるのが僕の基本です。バスケットも、毎日の練習の積み重ねが結果的にプロに繋がっただけで、最初からプロを目指していたわけではありません。歯科医師としても同じで、一人ひとりの患者様に向き合って努力する毎日です。医療は患者様がいてこそ成り立つもので、僕自身、常に患者様に導かれている感覚があります。」

 

この言葉からは、目の前の患者様への深い敬意と、医療が患者様の信頼の上に成り立つという揺るぎない信念が伝わってくる。

 

しかし、犬飼院長の心には、未来の歯科医療に対する静かな情熱も確かに存在している。

 

「将来的には、子どもたちの歯の健康を守るための活動にも取り組んでいきたいと考えています。治療のサポートや情報発信を通して、保護者の方々の関心も高まっていくのではないかと思っています。たとえば、姿勢と歯並びには深い関係があり、猫背の子どもは歯並びが乱れやすい傾向があります。逆に、姿勢を良くすることで歯並びが整うケースもあります。こうした情報をお届けすることで、より多くの子どもたちの歯の健康につながっていけば嬉しいですね。」

 

目の前の患者様に最善を尽くしながらも、未来を見据えた活動にも意欲を燃やしている。

 

そんな犬飼院長の、座右の銘ならぬ座右の生き方は『自然と遊ぶ』こと。自然は絶対的な存在であり、人間はそれに逆らえないという考えを大切にしている。自然の摂理に身を委ねながら、その中で遊び、学び、エネルギーや良い運を受け取って、心身をリフレッシュさせる―。そんな生き方を、日々の暮らしの中で大切にしているのだ。

 

自身のルーツである自然から学び、バスケットボールで培ったプロフェッショナリズムとチームワークを医療に注ぎ込む犬飼院長が率いるえそらデンタルクリニックは、その比類なき強みによって、今後も地域になくてはならない存在として、その役割を果たしていくことだろう。

 

口腔内のお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。こだわりの詰まった空間と犬飼院長のあたたかい人柄に触れる中で、治療という枠を越えた、安心や前向きな気持ちが得られるかもしれない。

 

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