“私らしさ”を輝かせる美容サロン「Beauty Lab.io」を訪ねてみた。





「来店するだけで美しくなれる」をコンセプトに、効果的なハーブピーリング施術を提供する美容サロンである。今回は、オーナーのLISAさんにお話をうかがった。
- 「私は私」と言える女性を増やしたい
- 14年の美容業界経験から見えた課題
- ハーブピーリングとの出会い
- 日常の負担を減らす新しい美容習慣
- 『私』を軸に広がるサロン展開の未来
①「私は私」と言える女性を増やしたい
「Beauty Lab.io」という店名には、LISAさんの女性への深い想いが込められている。
「Beauty lab と io(イーオ)で言葉が分かれるのですが、この io はイタリア語で『私』という意味なんです。Beauty lab は美の研究所、いわば『美のラボ』。『私は私です』と自信を持って言える女性になってほしい、そんな願いを込めました。」
LISAさんが強く感じているのは、現代女性が「自分らしさ」に迷いがちであることだ。
「最近は、確固たる自分を持っている女性が少ないように思うんです。もともと女性はどうしても外に意識が向きやすく、自己犠牲をしてしまう傾向が強いんです。」
そうした背景には、女性ならではのライフステージの変化があるという。
「女性はライフステージの変化がとても大きいですよね。結婚や妊娠、出産で生活が一変し、育児が落ち着けば今度は介護を担うことも多い。そうした変化にその都度対応するうちに、『自分』という軸が置き去りになりやすいんです。」
LISAさんは、そうした変化の中で多くの女性が共通して抱く感情を指摘する。
「ふと『私って結局何をしているんだろう』と感じる瞬間が誰にでもあると思います。その時に『私は私です』と胸を張って言える女性が増えてほしいんです。やりたいことを選んで生きる、その感覚を取り戻してほしいと思っています。」
実はこの店名には、もう一つのエピソードがある。LISAさんが尊敬する師匠が経営していたサロン「Beauty lab I am.(アイアム)」の存在だ。
「師匠も同じ想いを持っていて、『私』という言葉を大切にしていたんです。そこで『私』にまつわる言葉をいろいろ調べて、最終的に『io』が一番言いやすくて、軽やかな響きがいいと思ったんです。」
こうして生まれた「Beauty Lab.io」。そこには「女性が自分を見失わずに、自分らしく歩んでほしい」というシンプルで力強いメッセージが込められている。

②14年の美容業界経験から見えた課題
LISAさんの美容業界でのキャリアは、23歳で大手化粧品メーカーに入社したことから始まった。実は当初、美容に特別な情熱があったわけではないという。
「本当にちょっとしたきっかけだったんです。同窓会で再会した友人がエステサロンで働いていると聞いて、ちょうど自分も肌が気になってきた時期だったので通ってみたんです。するとその友人が『実は私、お店を出すんだ』と言ったんです。その年齢で独立してお店を持つって、なかなかないじゃないですか。」
実はLISAさんには20歳の頃から「いつかは社長になりたい」という漠然とした夢があった。美容業界は参入障壁が比較的低く、個人サロンも多い。その環境が「自分のお店を持ちたい」という夢と重なり、自然と美容業界を選ぶきっかけになった。
「いつかは自分でお店を持ちたいと思っていました。その想いをきっかけに選んだ美容業界ではありましたが、実際に入ってみると、この業界が自分にとても合っていたんですよね。」
現場で働き始めると、美容業界の魅力を肌で感じるようになった。
「お客様がきれいになっていく様子がダイレクトに伝わるんです。自分の提案や提供したサービスでお客様が笑顔になってくださる。その感謝の気持ちを直接いただけるのがうれしくて、やりがいを強く感じました。だからこそずっと続けてこられたんです。」
一方で、14年間の経験を積む中で理想と現実のギャップも見えてきた。
「お客様と直接向き合うからこそ、求められるニーズと提供できる商品の間にズレを感じるようになりました。大手の看板を背負っている以上、その会社の商品しか扱えないんです。それまではそれが良いと思ってやってきましたが、だんだん違和感が芽生えてきたんです。」
特に課題を感じたのは、会社が重視する「ホームケア」と、お客様の日常生活との乖離だった。
「お客様に『これだけのケアを毎日続けましょう』とお伝えしても、ご自宅に帰ってから実際に継続できる方は本当に少ないんです。忙しかったり、お子さんがいたり、どうしても日常の中で続けられない。でも会社としては利益を出すために『ホームケア』を推奨しなければならない。そのギャップに、だんだんと違和感が大きくなっていきました。」
美容業界での14年間は確かに実りあるものだったが、その過程で「お客様にとって本当に必要なことは何か」という問いがLISAさんの中に芽生えていった。それこそが、独立への道を意識する大きなきっかけとなったのだ。
③ハーブピーリングとの出会い
転機となったのは、師匠との出会い、そしてハーブピーリングに触れたことだった。大手化粧品メーカーを辞めるかどうか迷っていた時期、LISAさんはコーチングコンサルタントをしていた師匠に相談をした。
「師匠から『ハーブピーリング本当に良いよ』と勧められて、最初は半信半疑でした。でも実際に施術を受けてみたら本当に良かったんです。自分自身が効果を実感して、納得できないとお客様に提供はできないと思っていたので、その点で大きな違いを感じました。」
LISAさんは、従来のエステとハーブピーリングの違いを明確に説明してくれた。
「基本的に化粧品は薬機法という法律で、肌への効果は“緩やか”なものに限定されています。ですから、化粧品を用いたエステでは劇的な変化を与えることはできないんです。」
一方で、ハーブピーリングは根本から肌に働きかけるという。
「ハーブはお肌そのものが持つ力を高めるアプローチなんです。化粧品だと外部から与える形になりますが、ハーブピーリングは内側から再生を促すので、効果を感じやすく、その効果も持続するんです。」
ハーブピーリングは1回でも効果を実感できる施術だと語る。
「国産のハーブをいくつかブレンドしてペースト状にしたものを使用します。とても細かいトゲのような成分が入っていて、それを肌に転がすことで微細な傷をつけ、自然治癒力を高めながら再生を促します。1回でも違いを感じられる方が多いんですよ。」
実際のお客様の変化は劇的で、感動の声が多数寄せられている。
ハーブピーリングとの出会いは、彼女の美容観を根底から揺さぶり、「本当にお客様に必要なものを届けたい」という信念を確信に変える大きなきっかけになったのだ。


④日常の負担を減らす新しい美容習慣
Beauty Lab.ioの最大の特徴は、「ズボラさん救済」というユニークなコンセプトにある。
「お客様の多くは『自分でやるよりもやってもらいたい』という想いが強いんです。誰かに手をかけてもらう時間は、女性にとって大切な癒しのひとときでもあります。そのためにサロンへ来ることはできるんですが、家で毎日しっかりケアを続けるのは正直なところ苦手な方が多いんです。けれども『きれいになりたい』という気持ちは皆さん強く持っているんですよね。」
この「家ではなかなか続けられないけれど、結果は求めたい」という願いを受け止めることが、LISAさんの新しいアプローチにつながった。
「自宅でのスキンケアをきっちり続けるのは難しいという方が多いので、そこは最低限にしていただき、あとはサロンに来てくださるだけでしっかり結果が出る施術を用意しました。スキンケアは『必要最低限をしていただければ大丈夫、あとは任せてください』というスタイルに切り替えたんです。」
現在のサロンのコンセプトは「来るだけで褒められる肌」。特に30代後半以降の女性をターゲットにしている。
「若いうちは少し手を抜いても肌を保てますが、30代後半を過ぎると悩みが複数重なってきます。カウンセリングをすると、シミだけ、シワだけといった単独の悩みは少なく、だいたいの方がシミ、シワ、たるみ、クマなどの複数のチェック項目に丸が付くんです。それらをまとめてケアできるのがうちのサロンの特徴です。」
さらに、導入しているハーブピーリング自体にも特別な強みがある。
「ハーブピーリングには大きく分けて2種類あって、剥離ありと剥離なしがあります。剥離ありは1週間ほど肌がめくれてしまい、赤みや皮むけが気になる方も多いんです。当サロンは剥離なしのタイプを導入していますが、その中でも効果が高く、剥離ありに近い実感を得られるのが特長です。」
岐阜県内でこのメーカーのハーブピーリングを扱っているのはわずか数店舗のみ。LISAさんは「他では体験できないのが一番の強み」と話す。その希少性が、地域の中で確かな存在感を放っている。

⑤『私』を軸に広がるサロン展開の未来
開業から1年が経ち、LISAさんはすでに次のステップを見据えている。
「やはり事業として考えると、1店舗だけではいろいろと限りがあるので、2店舗目を出したいという想いがあります。」
このプランには明確なビジョンがある。惜しまれながら閉店してしまった師匠のサロン「I am.」、LISAさんはその復活も含めて新たな挑戦を描いている。
「まずは『I am.』を復活させたいと思っていて、2号店はその形で出そうと考えています。3店舗目以降はまた別の『私』を意味する言葉を用いて、シリーズ展開していきたいんです。」
同時に課題として認識しているのは、認知度の向上だ。
「やっぱり知っていただかないと始まりません。最近はホットペッパービューティーにも掲載を始めましたが、まだまだこれからという段階ですね。」
それでも、LISAさんは自信を持っている。他のサロンにはほとんど見られない「来るだけで結果が出る」という明確な打ち出し方が、差別化につながっているからだ。
「お客様に『自宅で頑張らなくても大丈夫ですよ』と伝えているサロンは本当に少ないんです。その点で独自性を出せていると感じています。」
独立から1年を振り返り、LISAさんは率直にこう語る。
「個人で経営を始めてみると、『経営ってこういうことなんだ』と気づかされることばかりです。でも同時に解放感がすごくて、新しい気持ちで取り組めています。最近は継続して来てくださるお客様も少しずつ増えてきて、ようやく手応えを感じられるようになりました。」
忙しい毎日の中でつい自分を後回しにしてしまう女性、日々のスキンケアを続けることが難しい方、そして何より「私は私」と胸を張って生きたい女性たちは、ぜひBeauty Lab.io を訪れてみてほしい。革新的なアプローチが、きっと新しい自分との出会いをもたらしてくれることだろう。

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