自然素材にこだわり『外よりも空気がキレイな家』を追求する「GOOOOD home Gifu」を訪ねてみた。
「漆喰」と「無垢材」という自然素材を徹底して追求する同社が目指すのは、「外よりも空気がキレイな家」。今回は、取締役で一級建築士の谷川 正人(たにかわ まさと)様と、お客様係/保育士の日比野 朱美(ひびの あけみ)様にお話をうかがった。
- 家族の健康を守る「空気」に着目した家づくり
- 「漆喰」と「無垢材」の驚くべき力とは
- 「安心・安全」を広げるコミュニティ
- 理念と性能を両立させる、徹底した品質管理
①家族の健康を守る「空気」に着目した家づくり
近年、住宅の省エネルギー性能は著しく向上し、高気密·高断熱化が進んでいる。しかし、私たちはその高性能な空間のなかで、本当に質の高い空気を吸っているのだろうか。
新築注文住宅を手がける「GOOOOD home Gifu(グッドホーム岐阜)」は、この問いに対し、一貫した答えを提示し続けている。それが、漆喰と無垢材を全面採用した「無添加住宅」である。
驚くべきことに、人が1日に体内に取り込む空気の量は、飲食物と比べてはるかに多い約20kgにも達するという。一般的な住宅に使われるビニールクロスや化学接着剤は、シックハウス症候群やアレルギーの原因となる揮発性有機化合物を放散する可能性がある。だからこそ同社は、家づくりにおいて「家族の健康を守る空気環境」こそが最も重要だと考えているのだ。
社名に4つの「O」を重ねる背景には、「良い家(Good Home)」を超え、「より良いもの、最高のものを届けたい」という強い意志が込められているのだそう。
2013年の創業以来、「安心·安全の空間」の提供を理念とし、住まいだけでなく、そこで営まれる生活全体、そしてお客様との関係性を含めた持続可能なコミュニティづくりにも力を入れている。
「私たちが会社を立ち上げた2013年当時から、お客様に安心できる空間と良い住宅を届けたいという想いが根底にありました。私たちが自然素材を扱っているのは、やはり『家の中の環境を健康な空間にしたい』という願いがあるからです。」(谷川さん)
グッドホーム岐阜が扱う「無添加住宅」とは、人体に有害な可能性のある添加物を一切使用しない家づくりのこと。一般的な住宅では石油系の素材や糊に囲まれた空間になりがちだが、それらがアトピーや花粉症の増加、化学物質過敏症などのアレルギー症状の悪化につながる可能性を指摘する。
「現代は高性能な住宅が増えている一方で、断熱性が良い故に息苦しさを感じる空間になっているとも言えます。私たちは、家づくりに自然素材を用いることで、断熱性能を保ちながら、しっかりと呼吸ができるような家づくりをしたいと考えています。」(谷川さん)
「無添加住宅」では、接着剤に米のりや柿渋など自然由来の素材を使用し、壁には天然素材である漆喰を施す。これにより、アレルギー物質を極力排除した、健康で安心な空気環境を実現している。単なる流行やデザインではなく、「室内の空気がキレイな家」という、最も重要な要素への責任とこだわりから生まれた必然の選択と言えるだろう。
②「漆喰」と「無垢材」の驚くべき力とは
グッドホーム岐阜の家づくりにおいて中心となる「漆喰」と「無垢材」。これらは単なる内装材ではなく、「安心·安全な空間」を機能面から支えるための高性能建材として採用されている。
特に、古代エジプトのピラミッドにも使われていたという漆喰は、天然の石灰岩を原料とする自然素材であり、有害なVOC物質を一切放散しない。さらに、漆喰の主成分である水酸化カルシウム(消石灰)は、ウイルス不活化や調湿効果、消臭効果や抗菌などの科学的機能を持つことが実証されている。
漆喰が持つ天然の効果は、子育て世代にとって何よりも安心できる情報だろう。実際にグッドホーム岐阜で自宅を建てたという日比野さんからは、その効果を裏付ける体験談が語られた。
「長男はアレルギーがひどくて眠れない日もあったのですが、この家に住んでからぐっすり寝れるようになったんです。また、焼肉をした次の日の朝でも、匂いが残っていなくて、消臭効果も実感しています。」(日比野さん)
この消臭効果は、ペットがいるご家庭やトリミングサロンなどでも実感されているという。
また、床に用いられる無垢材は、リラックス効果のある成分(アルファピネンなどのテルペン類)を放出し、脳波測定などでもリラックス効果が確認されている。調湿効果によって梅雨でも足元がサラサラと気持ちよく、熱伝導率の低さから冬はほんのりと温かみを感じるという点も魅力だ。
「私たちがお客様に提供するのは、家全体で機能する健康空間です。そのため、一部の壁だけでなく、家全体の壁に漆喰を採用することを提案しています。」(谷川さん)
これは、調湿·殺菌·消臭といった機能性を家全体で最大限に発揮させるという、健康空間への揺るぎない信念に基づいている。
③「安心・安全」を広げるコミュニティ
グッドホーム岐阜の理念である「安心·安全の空間」は、建物だけでなく、そこで暮らす人々と会社の関係性、そしてお客様同士のつながりにまで及ぶ。同社の真の強みは、家づくり後の生活にも配慮した独自のコミュニティとサポート体制にある。
スタッフに保育士の資格を持つ人材が在籍していることも、その姿勢の表れである。家づくりは、夫婦や家族全員で真剣に向き合うべき重要なプロセスだが、小さなお子様がいる家庭では、奥様が打ち合わせに集中できないという課題が生じがちである。
「お子様がいるご家庭だと、打ち合わせに集中できなかったり、ご不安の声を聞いたりすることがあります。うちは保育士がいるので、お子様を安心して預けていただけるため、ご夫婦で打ち合わせにご参加いただける体制を整えています。」(谷川さん)
お子様の気持ちに寄り添えるプロがいることで、安心して家づくりと向き合うことができ、満足度の高い設計が可能となる。さらに、同社はお客様との関係性を「建てて終わり」とはせず、お客様同士がつながれるイベントを積極的に開催している。これは自然素材の家に住んでいるからこそできる、暮らしの提案でもある。
「自然素材の家に住んでいるからこそできることって結構あるんです。例えば、お家でお味噌を作ったり、梅干しを漬けたり、自然素材を使った無添加住宅だからこそ『暮らしも丁寧に』という想いで、さまざまなイベントを企画しています。」(日比野さん)
漆喰の壁や無垢の床を自分で補修できるお手入れ講座なども定期的に開催され、お客様は手をかけて家を大事に守る喜びを実感する。こうした活動を通じて、単に住宅を提供するだけでなく、自然な暮らしの価値観を共有するコミュニティを創造している。
④理念と性能を両立させる、徹底した品質管理
グッドホーム岐阜が、自然素材を全面採用し、高性能と両立させるという難しい家づくりを成立させている背景には、「理念を貫くための決断」がある。同社は、お客様の満足度と品質維持を最優先するため、年間で施工する棟数を20棟程度に限定しているという。
この決断は、会社の規模拡大よりも、一棟一棟に責任を持ち、最高の品質で家を提供し続けることを優先するためのものである。また、自然素材の家は「高品質な分、高価格なのでは?」というイメージを持たれがちだが、同社は適正価格での提供を実現している。
「お客様に本当にいいものを提供するために、会社として効率の良い体制を作り、少数精鋭のスタッフと業者さんと協力しながら家づくりをしています。これにより、高品質な家を適正な価格でお届けできるのが私たちの強みです。」(谷川さん)
グッドホーム岐阜の家づくりは、単なる住宅性能の追求ではなく、「家族の健康と安心を守る空気環境」への徹底したこだわりと、それを支える確かな技術力の結晶である。
人が最も多くの時間を過ごす家を、漆喰と無垢材という自然の力によって、ウイルスやアレルギー物質から守られた「呼吸する空間」に変える。その理念は、住宅業界における一つの未来の指針を示していると言える。
「安心·安全の空間」という普遍的な価値を求めるすべての人にとって、グッドホーム岐阜が提供する「無添加住宅」は、理想の住まいへの確かな選択肢となるだろう。
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