確かな技術と実績でカーライフを全力サポートする「株式会社MSD」を訪ねてみた。
カーアクセサリーの取り付けから自動車の販売・買取など、自動車電装業を通じて人々のカーライフをサポートしている会社だ。今回は、代表取締役を務める杉山 宗大(すぎやま むねひろ)さんにお話をうかがった。
- 技術の土台と独立への経緯
- 「断らない」信念とプロの技術
- 業界変化への多角的な挑戦
- 人間性を武器に未来を創る
①技術の土台と独立への経緯
激しい競争が繰り広げられる自動車業界の中で、自動車電装業を主軸に、中古車販売からカーコーティング、各種整備まで、車のあらゆるニーズに応える「株式会社MSD」。
杉山社長の自動車業界でのキャリアは、大手自動車電装会社からスタート。新車の電装作業に従事する中で、繁忙期には朝から深夜まで勤務が及ぶこともあったという。多忙ながらも着実に実績を積み上げたこの経験が、現在の確かな技術力の土台を築いた。
その後、カーセキュリティ関連のメーカーに転職し、事業の核のひとつであるカーセキュリティに関する高度な知識と技術を習得した。そして、2014年に大きな転機が訪れる。
「すでに独立して店舗を構えずに出張型で事業を行っていた知人の存在もあったことや、以前勤めていた会社から外注として声かけてもらえたことなど、いくつものご縁が重なって、独立を決意しました。」
こうして、店舗を持たずに顧客のもとへ出向く、出張型の個人事業主として新たな一歩を踏み出した。社名の「MSD」は、自身の名前のイニシャルである「MS」と、電気の「D」を組み合わせたものだという。
「最初は、electric(エレクトリック)の『E』も考えたのですが、『D』の方がしっくりきたんです。」
約3年間、カーセキュリティの取り付けやディーラーからの下請け作業など、一人で全ての依頼に対応する中で、次第に限界を感じ始める。
「一人でできることには時間的な限りがあり、少しずつ今の体制のままでは難しいと感じるようになりました。もっと多くの依頼に応えていくためにも、体制を見直す時期だと考えました。」
出張型では困難だった、時間を気にせず作業に集中できる環境を確立するため、現在の場所に店舗を構えた。積載車で車両を引き取り、自社工場で集中して作業を行う体制を確立したことで、対応できる仕事の幅と質が格段に向上したという。
このプロフェッショナルとしての技術力と、状況に応じて進化する柔軟な判断力こそが、MSDの礎となっている。
②「断らない」信念とプロの技術
競争の激しい自動車業界において、株式会社MSDが多くの業者や顧客から選ばれ続けている理由は、杉山社長が創業時から一貫して掲げる強い信念にある。その一つが、いかなる依頼も極力受け入れる「断らない精神」、すなわち「フットワークの良さ」だ。
「『仕事を断ると他に流れてしまうかもしれない』という気持ちが根底にあり、できる限りすべての依頼を受けてきました。特に業者からの依頼は急なものが多く、「今日中にお願いしたい」と言われることもあります。そうした場合も、時間の余裕を確認しながら、対応できるものはできる限り引き受けるようにしています。」
この臨機応変な対応力が、長年にわたる取引業者との強固な信頼関係を築き上げ、株式会社MSD最大の強みとなっている。
そしてもう一つの強みが、電装品のプロとしての「目に見えない技術」への徹底したこだわりである。電装品の取り付けは、ナビゲーションやカーセキュリティといった製品が「動作するか否か」という結果が問われる仕事である。しかし、杉山社長がこだわるのは、その目に見えない裏側の部分だ。
「電気の作業は、究極的にはプラスかマイナスしかなく、動いてしまえばお客様はそれで満足するかもしれません。しかし、配線処理などの目に見えない部分こそ丁寧に行うということを従業員にも徹底しています。」
この「目に見えないこだわり」とは、配線の束ね方や、車の内装を外した後の完璧な復元作業など、プロとしての良心とセンスが問われる部分である。この丁寧さが、後に車を整備するディーラーや他の業者からも高く評価される要因となり、結果的に株式会社MSDの技術力と信頼性を証明することにもつながっている。
杉山社長は、「まず自分という人間を買ってもらうこと」を念頭に置いており、この技術と誠実さへの信頼こそが、ビジネスの成果に直結すると考えている。最近では、遠方である山口県からの顧客が、片道7時間半をかけて何度も車を買い求めに来るという、驚くべき実績にもつながっている。
③業界変化への多角的な挑戦
長年培ってきた技術と信用という強固な基盤を持つ株式会社MSDだが、近年の自動車業界全体の構造変化による大きな波に直面しているという。
「昔はナビやETC、ドライブレコーダーなどを後付けするのが一般的でしたが、今では多くのメーカーでディスプレイオーディオが標準装備されるようになりました。その影響で、メイン事業である電装品の取り付け需要は少しずつ減少してきたので、今後のことも考え事業の幅を広げようと考えました。」
杉山社長はそう考え、中古車・新車を扱う車販の強化とレンタカー事業の展開を始めました。これらは、株式会社MSDの強みであるディーラーとの強いつながりを最大限に活かした取り組みで、事故の代車やディーラー側の代車不足といったニーズに応えることで、新たなビジネスチャンスの創出につなげた。
「どの業界にも言えることだとは思いますが、お客様のニーズや時代の変化にしっかり応えて、さまざまなことに挑戦していくことが大切だと感じています。」
さらに今後の課題としては、これまで十分に取り組めていなかった一般のお客様への認知を広げる取り組みと、業者間での新たなつながりづくりを挙げている。
「岐阜県内には、ディーラーを除いても約800のモータース(車屋)があります。まだ出会えていないお店も多く、そうした方々にも少しずつお声がけをしていきたいと考えています。」
今後は、これまで培ってきた業者との信頼関係を大切にしながら、新しいご縁をつくるための活動にも力を入れて期待と話してくれた。
「特に近年は車の盗難が増えているので、私たちが得意とするカーセキュリティ商品の提案を通じて、安心を届けていければと考えています。あとは、将来的に理想の社屋を建ててお客様を迎えられたらと思っています。」
地域に根ざし、信頼される存在を目指して一歩ずつ前進していく姿勢こそ、株式会社MSDの大きな魅力だと感じました。
④人間性を武器に未来を創る
創業から現在に至るまで、杉山社長を突き動かしてきた原動力は、仕事への情熱と、自身の人生観に根ざしたまっすぐな想いにある。
「誰かに指示されてその通りに行動するのがあまり得意ではなかったんです。自分が本当に良いと思ったことをお客様に提供したかったんです。」
しかし、その根底にあるのは、徹底して「人」を大切にする信念である。杉山社長は、多くの同業者が存在する中で選ばれ続けるための鍵は、「まず自分自身という人間を買ってもらうこと」だと語る。法人化して6期目となる今も、この「人間性」を何よりも大事にする姿勢が、多くのリピーターや業者からの紹介を生み出し続けている。
また、杉山社長にとって新しい挑戦こそが、仕事への情熱を保ち続ける原動力になっている。
「新しい車が発売された時はまだ、何も情報がないので、その中で取り付けや整備が上手くできた時の達成感というのは、やはり大きいですね。」
取材の最後に、大切にしている言葉を尋ねると、杉山社長は少し照れくさそうに笑いながら答えてくれた。
「『一期一会』です。ベタですが、すごく大切なことだと思っています。」
電装品のプロとして、これまでに何万台もの車に携わってきた杉山社長。
「電気の作業は動くか動かないかだけ」というシンプルな世界の中で、あえて「目に見えない丁寧さ」という価値を大切にしている。すべては、この“一期一会”の出会いを大事にし、お客様に満足してもらうためだ。
自動車業界が転換期を迎える今、電装のプロとして磨き上げた確かな技術力と、杉山社長の誠実な人間性こそが、今後の多角的な展開を支える揺るぎない基盤となっていくに違いない。
株式会社MSDは、電装から販売・整備まで、車に関わるあらゆるサービスを「目に見えないこだわり」とともに提供している。
車のことで頼れる存在を探している方は、ぜひ一度訪れてみてほしい。その確かな技術と温かな人柄に、きっと心が動かされるはずだ。
詳しい情報はこちら