一人ひとりと向き合う時間を大切に、根本改善を目指す「よこやま接骨院」を訪ねてみた。
2016年の開業以来、受付から施術、そして日常生活の指導まで、すべてを院長自身が担当するスタイルで、地域住民の健やかな暮らしを支えている。今回は、院長の横山 廣一(よこやま こういち)様にお話をうかがった。
- 一途に研鑽を積んだ四半世紀、積み重ねた信頼の重み
- 一人ひとりに寄り添うために。独立開業という選択
- 岐阜の地で実現する、二人三脚の根本改善
- 揺るぎない信念と共に、地域の健やかな未来を願う
①一途に研鑽を積んだ四半世紀、積み重ねた信頼の重み
岐阜市若竹町、長良橋のたもとに佇む「よこやま接骨院」。横山院長は、国家資格である柔道整復師を取得して以来、四半世紀を超える歳月をこの道一筋に捧げてきた熟練の施術者だ。これまで複数の現場で経験を積み、現場の責任ある立場を任されるなど、数えきれないほどの症例と向き合ってきた確かな実績がある。
横山院長がこの業界に足を踏み入れたのは、自身の将来を見据えて資格取得を志した若い頃であった。専門学校での学びを経て、国家試験に合格。そこから27年という長い歳月を、一度も途切れることなくこの道に注ぎ込んできたのである。
当初は技術を習得することに必死な日々であったが、現場で多くの患者と向き合い、その痛みが緩和されていく過程を目の当たりにする中で、柔道整復師という職業の重要性と奥深さを肌で感じ取っていった。
「免許を取得してから27年が経ちますが、振り返ってみれば常に現場で患者さんと向き合ってきた時間でした。もちろん、これまでには大変な時期もありましたが、一貫してこの仕事を続けてこられたのは、やはり自分に合っていたのでしょうね。患者さんから『楽になった』『ありがとう』と言っていただける、その瞬間があるからこそ、今日まで走り続けることができたのだと感じています。」
横山院長の強みは、この長い年月の中で蓄積された圧倒的な臨床経験にある。接骨院が今よりも少なかった時代から、数多くの症例に触れ、一人ひとりの異なる体の反応を見つめ続けてきた経験は、現代の施術においても大きな財産となっている。
患者がどのような動きで痛みを感じているのか、その背景にどのような体の使い方の癖があるのか。長年の経験に基づいた的確な見極めと、そこから導き出される的確なアプローチこそが、現在の「よこやま接骨院」で行われる質の高い施術の基盤となっているのである。
27年という月日は、単なる時間の経過ではなく、患者一人ひとりの笑顔を積み重ねてきた信頼の歴史そのものと言えるだろう。
②一人ひとりに寄り添うために。独立開業という選択
独立開業を果たす前、横山院長は複数の接骨院で勤務し、日々多くの患者と向き合ってきた。現場では次々と来院される患者に対応し、限られた時間の中で施術を行うことが求められる場面も少なくなかったという。
組織として運営する以上、それは必要なことでもあった。しかし経験を重ね、技術に自信がついていくなかで、横山院長の胸の内には次第にある想いが芽生えていった。もっと一人ひとりと丁寧に向き合い、納得していただける施術を届けたい。そんな理想が、少しずつ形になっていったのだ。
「以前は、どうしても限られた時間の中で多くの患者さんを診なければならないこともありました。でも、本来は痛みの出方も、その背景にある生活習慣も、一人ひとり違うはずなんです。もっと時間をかけてお話を伺い、なぜ痛みが出ているのかを一緒に考えていきたいと思うようになりました。そのためには、最初から最後まで自分が責任を持って関われる場所が必要だと感じたんです。後悔のない人生を送りたい。その想いが、独立という決断につながりました。」
この決意の根底にあったのは、患者さんを単なる「症例」としてではなく、背景を持った一人の人として大切にしたいという想いだった。安定した環境を離れ、一から自分の院を立ち上げることは決して簡単なことではない。それでも、「自分の信念に基づいた場所で、納得のいく施術を届けたい」という気持ちのほうが、迷いを上回ったのだ。
大規模な組織の中では難しかった、細やかで柔軟な対応を可能にすること。独立開業という道を選んだことで、横山院長は自らの手で、患者一人ひとりと向き合うための環境を整えることができた。電話の応対から受付、そして施術後の見送りまで、そのすべてを自分で行うというスタイルは、患者への敬意と、自身の仕事に対する誇りの現れでもあるのだ。
③岐阜の地で実現する、二人三脚の根本改善
新たな一歩を踏み出す場所として選んだ若竹町。ここは、自身が青春時代を過ごした岐山高校にもほど近く、金華山や長良川の風景が日常にある、馴染み深いエリアだ。新しい院で横山院長が何よりも重んじたのは、以前の職場では物理的に不可能だった「徹底的なカウンセリングと丁寧な説明」である。
院長が一人で電話応対から受付までをこなし、患者とじっくり膝を突き合わせて話し合う。時にはホワイトボードを駆使して痛みのメカニズムを視覚的に説明したり、日常で無意識に行っている姿勢の癖や、生活習慣の問題点を解き明かしていく。単に痛みを散らすのではなく、なぜその痛みが生じているのかという「原因」を患者自身が納得し、共有することを施術の第一歩と考えているのだ。
「腰痛や肩こりといった症状も、その要因は日常の姿勢や習慣の中に潜んでいることが少なくありません。そのため、当院では『なぜ痛むのか』を説明することに時間を割きます。施術で整えることはもちろんですが、それ以上に重要なのは、日常生活での改善です。ご自身でできるストレッチや、動作の注意点などを具体的にお伝えし、共に対処していくというスタンスをとっています。私が一方的に治すというよりも、私と患者さんが協力し合って、再発しない体を作っていく。この『共に歩む』感覚を、地域の皆さんとの間に築いていきたいと思っています。」
こうした取り組みは、院内に掲示されている「お客様の声」や写真にも反映されている。患者が自身の変化を実感し、納得していることが、継続的な通院や信頼につながっているのである。
こうした地道な情報の共有と実務的な指導を積み重ねることで、地域住民からの信頼を得てきた。一人で運営しているからこそ、患者の状態を長期的に、かつ詳細に見守り続けることができ、それが個々の症状に合わせた適切なアドバイスの提供を可能にしている。
④揺るぎない信念と共に、地域の健やかな未来を願う
開業から9年目を迎え、よこやま接骨院は若竹町の地になくてはならない存在として定着した。取材の最後に、今後の展望について尋ねてみると、横山院長の真摯で誠実な姿勢をうかがうことができた。
「店舗を増やすことは、今のところ考えていません。自分の目が届かない場所では、私が大切にしている想いや施術の質を、そのまま届け続けるのは難しいと思うからです。それよりも、この若竹町で、私を頼って来てくださる方お一人おひとりと、きちんと向き合っていきたいんです。」
あくまで自分の手が届く範囲の患者一人ひとりに、長年にわたるキャリアで磨き上げた最高の技術と真心を提供し続けること。「自分が納得できる施術を、自分を信頼して訪ねてきてくれる人々に届ける」というシンプルで力強い信念が、日々の真摯な姿勢を支えている。
「幸い、今はSNSやホームページを通じて、私の考えに共感してくださる方が増えています。これからも、地域の皆さんが笑顔で、健やかに毎日を過ごせるよう、一歩一歩誠実にサポートを続けていきたいと思っています。」
また、横山院長はかつての恩師である勤務時代の院長とも、今なお良好な関係を保ち続けているという。独立して自ら経営の責任を背負うようになった今、当時の院長が守り続けていたものの大きさや、組織を維持するための苦労を改めて実感しているという。こうした人間的な深みと、長い臨床経験の積み重ねが、彼の提供する施術に唯一無二の安心感をもたらしているのかもしれない。
痛みの除去をゴールとするのではなく、その先にある「健やかに動き、笑い合える人生」を共に守り抜く。その真摯な手と深い対話は、これからも若竹町の地で、多くの人々の心と体を明るく照らし続けていくに違いない。彼の長い軌跡は、今日も新しい一歩として、誰かの健やかな明日につながっている。
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