英語の先に「安心」と「自信」を。未来への架け橋をつなぐ「AES英会話」を訪ねてみた。
そこには「勉強」という言葉からイメージされる緊張感はなく、弾けるような笑顔と、英語で自由に自分を表現しようとする子供たちの姿がある。今回は、講師を務めるローレンス ホン様にお話をうかがった。
- 一人ひとりの個性に寄り添う空間づくり
- ステップアップを支える学習プログラム
- 体験が育む「生きたコミュニケーション力」
- 大垣から広がるコミュニケーションの輪
①一人ひとりの個性に寄り添う空間づくり
AES英会話と他の学習塾や英会話スクールとの違いは、その圧倒的な「包容力」にある。ローレンスさんが最も大切にしているのは、知識を詰め込むのではなく、子供たちが「ここは安心できる場所だ」と心から実感できる環境を整えること。この「心理的安全性」こそが、全ての学びの土台となっているのだという。
「誰だって、安心できてこそ、相手の言葉を受け入れられるようになります。だから、うちではプレッシャーがかかりすぎないように心がけています。なので、テストの結果で『できる・できない』という評価もしません。まずは『ここにいてもいいんだ』という安心感を持ってもらうことから始めています。」
教室には、元気いっぱいに駆け回る子もいれば、少し恥ずかり屋で静かな子もいる。ローレンスさんは、その一人ひとりの「心の距離」を繊細に感じ取り、指導方法を柔軟に変えているという。
例えば、じっと座っているのが苦手な子が来れば、まずは講師と一緒に走るゲームをして体を動かし、エネルギーを発散させてからレッスンに入る。逆に、静かに過ごしたい子には無理に輪に入れようとはせず、その子のパーソナルスペースを尊重しながら、興味を引くような教材を提案する。
「学校ではじっと座っていないといけない場面もありますが、ここではその子のスタイルに合わせていいと考えています。『この子にはこれくらいの距離が必要だな』というのを見極めて、こちらから歩み寄る。リラックスしている状態が、一番言葉を吸収しやすいですから。」
こうしたアプローチは、ローレンスさんがアメリカで育った経験から得た価値観に根ざしている。かつて友人の悩みを聞き、共に歩むことで絆を深めてきた彼にとって、教育もまた「相手を尊重し、受け入れること」から始まるのだ。スタッフに対しても同様の姿勢で接することで、教室全体が大きな家族のような、温かなコミュニティとして機能している。
②ステップアップを支える学習プログラム
AES英会話では、子供たちが着実に力をつけられるよう、論理的な学習ステップが組まれている。その入り口となるのが「フォニックス」だ。これは英語の「綴り」と「音」の規則性を学ぶもので、初めて見る単語でも自力で読めるようになるための基礎体力を養う。
「まずは音のルールをしっかり身につけます。そこから次のステップとして、自分から英語に触れる『多読(リーディング)』へと繋げていきます。教室には専用の図書システムがあり、生徒は自分専用の図書カードを使って、好きな本を自由に借りることができるんです。」
この「多読」は、単なる読書ではない。膨大な量の英語に触れることで、日本語に訳さず英語を英語のまま理解する力を育むための重要なプロセスだ。図書コーナーには易しい絵本から物語まで幅広く揃っており、子供たちは自分のレベルに合わせて「自分で選ぶ」楽しさを体験する。この主体性こそが、学びを「受動的」なものから「能動的」なものへと変えていく。
さらに、週1回のレッスンだけでなく、家庭での学習サポートも充実している。デジタル教材や動画を活用し、日常の中で英語に触れる時間を確保する工夫がなされている。
「高学年になると、ただ『楽しい』だけでは物足りなくなります。自分が上達しているという実感が重要なんです。英検などの目標を持つ子もいますが、それ以上に『自分で英語の本が読めるようになった』という喜びが、大きな自信につながるんです。」
ローレンスさんは大学時代に数学を専攻していた経緯もあり、その論理的な視点はカリキュラムの設計や進捗管理にも活かされている。
「大人に教えるのも好きですが、子供たちの成長スピードには驚かされます。理解できた瞬間にパッと明るくなる表情。その瞬間を、日々のレッスンの積み重ねや読書のプロセスの中で、たくさん作ってあげたいですね。」
③体験が育む「生きたコミュニケーション力」
言葉は、実際の場面で使われて初めて身につく。AES英会話の特色は、教室の中でのレッスンにとどまらない、「学外での挑戦」にある。その一例が、中学生を対象とした大阪・道頓堀でのインタビュー実習だ。
「講師と中学生たちで大阪へ行きました。道頓堀にいる外国人に、自分たちで声をかけてインタビューをするんです。生徒たちにとって、自分より体格の大きな外国人に声をかけるのはものすごく勇気がいることです。ある女の子は、声をかけようとしては逃げ出し、それを何度も繰り返しました。でも最後には、自らの足で歩み寄り、英語でコミュニケーションを取ることに成功したんです。あの時の誇らしげな表情こそが、私たちが届けたい価値です。」
ローレンスさんは、英語力以上に「自分からチャレンジすること」の重要性を説く。日本語でも緊張するような場面を英語でやり遂げる経験は、人生における大きな自信となる。
また、今後は海外研修も予定されているという。日本語が一切通じない環境で、どのように相手と打ち解け、意思を伝えるか。それを肌で感じる経験は、どんな教科書よりも、コミュニケーションの本質を教えてくれるだろう。
「コミュニケーションにおいて、点数や合否は本質的なことではありません。伝わった瞬間の喜びがあれば、もっと学びたいという意欲は自然に湧いてきます。そのきっかけを体験として提供したいと考えています。」
こうした学びを支えるスタッフも、教室の大切な要素だ。
「スタッフも家族のような存在です。みんなが安心して、意欲的に働ける環境を整えたい。全員でこの場所を作っているという実感が、私自身の支えにもなっています。」
④大垣から広がるコミュニケーションの輪
2015年にスタートしたAES英会話は、今年5月に移転し、新たなステージへと進んだ。今回の移転は、単なる場所の変更にとどまらず、ローレンスさんがこれまで大切にしてきた「地域全体で英語を楽しむ」という想いを形にするための一歩でもある。
「これからは大人向けのレッスンも再開し、もっと気軽に人が集まる場所にしていきたいと考えています。この地域全体が、外国人の方を当たり前に温かく迎え入れられるような街になることが私の夢です。誰かがふらっと訪れたときに、自然に挨拶が交わされる。そんな風景を作っていきたいと思っています。」
彼の考える「国際化」は、どこか遠くの国の話ではなく、私たちが暮らす日常の延長線上にある。英語を学んだ子供たちが、自分たちの住む街の魅力を自分の言葉で紹介したり、海外から来た人をホストファミリーとして迎え入れたりする。そうした小さな交流の積み重ねが、街の雰囲気を少しずつ変えていく。
「生徒たちには、日本の文化や地元の良さを自信を持って伝えられるようになってほしい。ただ英語を喋ってどこかへ行くだけではなく、自分の足元にある魅力を再発見して誰かに届ける。それこそが、本当の意味でのコミュニケーションだと思うんです。」
アメリカと日本、二つの文化に身を置いてきたローレンスさん。彼が作る教室は、数学的な論理に基づいた確かな学習プログラムと、子供のような純粋な遊び心が共存している。この場所で育つ子供たちは、単に「英語が話せる」ようになるだけでなく、他者と関わることの楽しさを、その肌で覚えていくだろう。
「仕事はもはや生活の一部」と話すローレンスさんの視線は、常に次のアイデアや生徒たちの反応に向いている。もし、英語を学ぶことに高い壁を感じていたり、子供にどんな経験をさせるべきか考えていたりするなら、一度AES英会話を覗いてみてはいかがだろうか。そこには、教科書を広げるだけでは出会えない、生きた言葉のやり取りと、人との繋がりを大切にする温かな日常が広がっている。
詳しい情報はこちら